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秘密
第6章 酔い
「よ、酔ってるの?」

「酔ってないさ…。
君に触れたくて、…これでも、必死に我慢してるんだからね」


じりじりと追い詰めていくような倉本の言葉が、沙織を壁に追い込んだ。


「…さっき、バーで聞かれたんだ」

「………」

「いったい誰を待ってるんだ?って…」


壁に手をつき、息がかかる程近付いてくる倉本の唇は触れる寸前で止まり、沙織は不安な眼で倉本を見つめた。


「…君のそんな顔が俺を誘う」

「あ、あなたはなんて?──…っ…」


倉本は沙織の耳に唇を押し付けた。

頬に片手を添えられ、動けない沙織に熱い息が囁く。


「俺だけの女になってくれる人…」

「…っ…」


魔法にかけられたように全身が硬直し、心音だけが激しく響く。

何か言わなければならないと思いながら、沙織の瞳はただ月を見上げ、首筋を這う舌と唇と、甘い吐息に抗いきれずに揺れていた。


「ねぇ…君の奥は…どうなってる?」


「…っ…」


沙織は思わず目を見開いた。

倉本の瞳が妖しく光る。


「ねぇ、俺の為に濡れてる?」

「やめて…」


囁く吐息は媚薬のように躰中を痺れさせ、沙織の呼吸を乱し、唇を震わせた。


帰りたい

帰りたくない


あぁ…






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