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秘密
第7章 剥がれた仮面
「沙織ごめん…、もう終わらせる、約束する」


反省したように聞こえる夫の声も、訴えてくるような瞳も、予め決まっていた台詞のようで胸に響くことなく消えていく。

沙織は言い返す気力さえ無くしていた。


「…疲れたわ…
私、ここでは眠れない」


沙織は義弟が使っていた隣の部屋で寝ようと枕を持って立ち上がった。


「私、人形じゃないわ」

「わかってる」

「怒ったり、泣いたり、落ち込んだり……、傷付いたりもするのよ」

「………」

「もう二度と、私に触らないで。
容易い事でしょう?
これまでもそうだったもの。…あなたが最後に触れたのは、私の頬よ…」

「沙織ごめん…沙織…」


沙織は部屋を出た。


途切れた怒りの矛先がどこを向くのか、沙織にもわからなかった。

初めて見た夫の険しい顔は誰かを守る為のもので、自分に向けられていた微笑みよりもよほど真実味があった。


私がここにいる意味があるのだろうか…





押入れから来客用の布団を下ろし、殺風景な空間に寝床を作る。


もしも別れたら

義母は…




いずれは下の世話までさせてもらう心積もりでいた沙織は、咲子の落胆を思い、ため息をついた。



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