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秘密
第8章 秘密
「………」


これって…


根元からゆっくりと舐め上げる女の舌は、溶け始めたソフトクリームを舐めるように動いた。

堂々と突き出されたそれを恥ずかし気もなく握り、右、左と傾けては巻き付けるように舌を這わせている。
大きく開けた口から長く伸びた舌は、広くなったり尖ったりしながら、陰茎の裏側を何度も擦った。


目が離せなかった。


くびれに沿って動く舌先は丸い膨らみをてらてらと光らせ、蜘蛛の糸のような銀色の線が、ぷっくり割れた先端と女の舌先を繋いだ。


「………」


女の視線が上を向き、誘うように妖しく笑う。
握ったままの手を何度も根元まで押ししごき、ついには大袈裟に舌舐めずりをして、赤い唇が開いた。


あぁ…そんな…


男は立って女を見下ろしていた。

女は下僕の様に膝まずき、男の幹を夢中で頬張る。

頬がへこみ、また膨らみ、男を見上げながら嬉しそうに視線で誘う。

口と手の間で見え隠れするそれは妖しく光り、口淫を止めた女が惚れ惚れと見つめるその猛りは、硬さと大きさが一段と増して見えた。

腰を震わせる男の呻きが聞こえる。


沙織は息を飲んで見入っていた。




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