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秘密
第8章 秘密
ベッドに横になってテレビを見ていた倉本は、沙織を見つけると慌てて起き上がりテレビを消した。
「…沙織…」
「………」
呆然と沙織に見入ったままの倉本は、ベッドに座ったまま動かない。
「…あ、あの…」
沙織は俯き、恥ずかしさにこのまま消えてしまいたくなった。
「も、もう少しこっちに来て」
「………」
沙織は頷いて前に進んだ。
「そこで止まって」
「………」
ソファの辺りに注がれたスポットライトが沙織の躰を照らす。
首筋に掛かった髪が華奢な肩を際立たせ、細すぎない脚は真っ直ぐに延びて太股をビタリと閉じていた。
「今すぐ飛び掛かりたいよ」
早くそうして欲しい
「さあ、俺を誘って」
「…っ…」
「どうしたの?
約束だろ?」
沙織は俯いて、唇を噛んだ。
「できないの…。
そんな事、した事がなくて…」
「ふーん」
意地の悪い口調だった。
「指輪を外してくれたから、今、君は俺のものだ」
「…だ、だから?」
急に不安になって倉本の顔色を伺う。
「ふふっ…、君のその顔が、いつも俺を堪らなくさせるんだよな。…ちょっと苛めてみたくなる」
「…沙織…」
「………」
呆然と沙織に見入ったままの倉本は、ベッドに座ったまま動かない。
「…あ、あの…」
沙織は俯き、恥ずかしさにこのまま消えてしまいたくなった。
「も、もう少しこっちに来て」
「………」
沙織は頷いて前に進んだ。
「そこで止まって」
「………」
ソファの辺りに注がれたスポットライトが沙織の躰を照らす。
首筋に掛かった髪が華奢な肩を際立たせ、細すぎない脚は真っ直ぐに延びて太股をビタリと閉じていた。
「今すぐ飛び掛かりたいよ」
早くそうして欲しい
「さあ、俺を誘って」
「…っ…」
「どうしたの?
約束だろ?」
沙織は俯いて、唇を噛んだ。
「できないの…。
そんな事、した事がなくて…」
「ふーん」
意地の悪い口調だった。
「指輪を外してくれたから、今、君は俺のものだ」
「…だ、だから?」
急に不安になって倉本の顔色を伺う。
「ふふっ…、君のその顔が、いつも俺を堪らなくさせるんだよな。…ちょっと苛めてみたくなる」