この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘密
第9章 露見
「な、なぜ私なの?
あなたは誰からも好かれてたし、女の子にモテていたじゃないの」


倉本の胸を両手で押し退けながら、以前の職場を思い出した。


「まあ、君が結婚した後に、数人と付き合ってみたよ」

「…っ…」


沙織は小さく傷付いた。


「でも結局ダメだった」

「誰…、誰と付き合ったの?」

「…ナンパしたりされたり…」


「…っ…、そ、その人と…寝たの?」

「まあ、そりゃ男だからね…」


正直に話す倉本に腹が立つ。

自分を目覚めさせ、狂わせてくれた熱く淫らな愛撫で、別の女を感じさせているシーンが目に浮かぶ。


「いやっ!
どうして、どうして…」


倉本の胸をドンドン叩きながら沙織は「ばかっ!ばかっ」と言って泣き出した。


「沙織…」


嫌がる沙織を倉本は無理やり抱きしめた。


「いやっ、離して」

「離したら君に殴られる。……沙織、もしかして、それって嫉妬?」

「…っ…」


嫉妬?


「俺の過去に妬いてるの?」

「………」


自分が馬鹿に思えた。

人妻でありながら、独身の倉本に嫉妬する権利なんてあるわけがない。余所で何をしていようが口出しはできない。

愚かな自分が情けない。




/216ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ