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秘密
第2章 誘い
沙織の心に重い敗北感が広がった。


手に入れられないのは子供だけじゃない

大抵の女が知っている事を私は知らない

なぜ?

なぜなの…


あなた…




ドアがノックされた。


「早めにお掃除をすませてくださいね」


オーナーの声がする。


「はーい」


3人が声を揃えた。


「気取った奥様のお出ましよ」


純子の声を背中で聞きながら、沙織は更衣室を出た。


「沙織さんちはどうなんでしょうねぇ…」


中の会話が聞こえる。


「ふふ、お盛んに決まってるじゃない。
彼女の躰、意外と凄いわよ。旦那にいろんな事されちゃってるわよ」

「キャー、結構沙織さんも凄かったりして…」

「当たり前よ。
おとなしい人程エロいのよ…」


沙織はため息をつきながらその場を離れた。

夫の唇が触れた事のない場所が熱い。


杏奈の白い躰に舞う花びら

そこには確かに男の唇が押しあてられ、吸われたのだ

熱く

つよく

強く…



沙織はトイレの鏡を磨き、情けない顔をしている自分と目を合わせた。暫く見つめ合い、慰めるようにフッと微笑む。

左目の小さな泣きボクロが、切なげに震えて見えた。




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