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秘密
第2章 誘い
頭は混乱し胸は高鳴っていた。

動けない沙織を見据え、倉本の肉厚の唇が僅かに開いて近付いてくる。

沙織はそれを見つめながら、誘われるように唇を開いた。


「…っ…」


倉本は沙織の頬を大切そうに両手で覆い、唇を押し付けながらゆっくりと弧を描き沙織の口を開く。

アルコールの微かな匂いに酔ったように、沙織は誘われるままおずおずと舌を絡ませた。


何も考えられなかった。

ジャズのリズムに酔い、倉本のキスに酔った。

スポットライトの下で、甘い舌に痺れ、いつしか眼を閉じて時を忘れた。


「ちゃんと息してる?」


顔を見て笑う倉本が急に愛しくなり、沙織は自分から両手を伸ばしてキスをせがんだ。


知らなかった
でも知ってしまった

躰まで熱くなってしまう

奥が

疼いてしまう…



「みんな君の事を西村さんて呼ぶんだ。
でも俺は名前を呼ぶ。あの人の苗字なんて呼びたくないからね」


耳元で囁き、静かに腰を下ろす倉本を目で追ううちに、ようやく現実が顔を覗かせてきた。


「…私…」

「連絡待ってるよ」

「む、無理よ。
ごめんなさい、い、今の…」

「なかった事にする?」



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