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秘密
第1章 静寂の夜
目を開けば視線の先に、僅かに眉を寄せて目を閉じ、苦痛に耐えるかのような夫の表情が見える。
優しい微笑みを絶やさない夫が妻だけに見せる別の顔。
階下で眠る母親に聞こえないように口を塞ぐ力強い手。
その力強さで私を掻き抱いてくれないのはなぜだろうか
この乳房を揉みしだき顔を埋め、固い実をねぶる様に味わってくれないのはなぜだろうか
この愛され方でよかった
そう、今までは…
ゆっくりと単調な動きにも躰は次第に熱く痺れ、腰が震えだす。
あぁ、お願い…
もう少し、お願い
お願い…
「うッ……ンンッ……っッ……!…──」
慎一郎の動きが止まった。
「……」
「ごめん」
「…いいの、大丈夫。
きっと疲れているのよ…」
「……」
沙織の中からズルリと抜かれたその塊はいつも通りに力を無くし、甘い汁を滴らせている果実の割れ目に詫びているように見える。
薄闇で項垂(うなだ)れるその肉塊が私を夢中にさせる日は来るのだろうか…
夫はシャワーを浴びに階段を下りて行き、残された妻はいつものように深いため息をついた。
優しい微笑みを絶やさない夫が妻だけに見せる別の顔。
階下で眠る母親に聞こえないように口を塞ぐ力強い手。
その力強さで私を掻き抱いてくれないのはなぜだろうか
この乳房を揉みしだき顔を埋め、固い実をねぶる様に味わってくれないのはなぜだろうか
この愛され方でよかった
そう、今までは…
ゆっくりと単調な動きにも躰は次第に熱く痺れ、腰が震えだす。
あぁ、お願い…
もう少し、お願い
お願い…
「うッ……ンンッ……っッ……!…──」
慎一郎の動きが止まった。
「……」
「ごめん」
「…いいの、大丈夫。
きっと疲れているのよ…」
「……」
沙織の中からズルリと抜かれたその塊はいつも通りに力を無くし、甘い汁を滴らせている果実の割れ目に詫びているように見える。
薄闇で項垂(うなだ)れるその肉塊が私を夢中にさせる日は来るのだろうか…
夫はシャワーを浴びに階段を下りて行き、残された妻はいつものように深いため息をついた。