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秘密
第1章 静寂の夜
──幸せそうには見えない

──幸せよ


幸せを、選んだ筈だ







「お前、いやらしい躰してるなぁ」


高校3年の時だった。
授業が終わり体育倉庫にバスケットボールを片付けに来た沙織を手伝いながら、体育教師の遠藤が言った。

その不躾な言葉と、べっとりと全身を舐めるような視線に気持ちが悪くなり、吐き気をもよおしながらドアを開けて出て行こうとした沙織を、遠藤は後ろから力ずくで抱きしめた。


「──…っ!…や…」

「お前が悪いんだろう?…ん?…その目元のホクロ…先生を誘っていたじゃないか…どうだ、初めてか?」


若くはつらつとして女子生徒に絶大な人気があった遠藤。

ショックのあまり声も出せずにいる沙織の胸を、シャツの上から容赦なく握りしめた。


「…ンぐっ…」


熱い痛みが走る。

更に短パンの裾から素早く潜り込んだ3本の指は、ふんわりと閉じていた柔らかな肉の割れ目をショーツの上からぐにゅりぐにゅりとまさぐった。


「…ッ!…」

「あぁ…沙織…
ずっとお前を見てたよ…大人しくていい子だ、そうだよな、ん?
ほぅら、感じるだろう…これはどうだ、もっとか…ん?…
先生にもっとちゃんとしてほしいか?」




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