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秘密
第3章 渦巻く疑念
静かなレストランで夕食を済ませ、二人はホテル最上階のバーにいた。
薄暗い店内は夜景のきらびやかさを楽しむ為の充分な効果を発揮し、くつろぎの空間を演出してくれる。
「疲れてない?」
「ちっとも…。
だって明日も二人きりで過ごせるんだもの。疲れてなんかいられないわ」
甘く飲みやすいカクテルの酔いも手伝ってか、沙織は昼間以上に機嫌がいい。
次々と色を変える観覧車の光りに目を奪われながら、沙織は夫に甘えてみたくてしょうがなかった。
部屋に戻る時には手を繋ごう
腕にしがみつき肩に頭を乗せて歩きたい
そうすればきっと…
沙織は夫に抱かれてベッドへと誘われたかった。
少し背伸びをした下着に気付いて強く抱きしめて欲しい
手洗いに立つ夫に笑顔を送りながら、ひとり頬を赤らめ瞳を潤ませていた。
新婚旅行以来の二人きりの夜。
階下の義母を気にせず抱き合いたい
いつもと違う私を見つけて欲しい…
躰が熱いのはアルコールのせいなのか、切ない期待のせいなのかわからなかった。
開放的な夜を迎えた沙織の躰は、どこに触れられても溢れだす程に潤い、甘美な蜜をたっぷりと湛えていた。
薄暗い店内は夜景のきらびやかさを楽しむ為の充分な効果を発揮し、くつろぎの空間を演出してくれる。
「疲れてない?」
「ちっとも…。
だって明日も二人きりで過ごせるんだもの。疲れてなんかいられないわ」
甘く飲みやすいカクテルの酔いも手伝ってか、沙織は昼間以上に機嫌がいい。
次々と色を変える観覧車の光りに目を奪われながら、沙織は夫に甘えてみたくてしょうがなかった。
部屋に戻る時には手を繋ごう
腕にしがみつき肩に頭を乗せて歩きたい
そうすればきっと…
沙織は夫に抱かれてベッドへと誘われたかった。
少し背伸びをした下着に気付いて強く抱きしめて欲しい
手洗いに立つ夫に笑顔を送りながら、ひとり頬を赤らめ瞳を潤ませていた。
新婚旅行以来の二人きりの夜。
階下の義母を気にせず抱き合いたい
いつもと違う私を見つけて欲しい…
躰が熱いのはアルコールのせいなのか、切ない期待のせいなのかわからなかった。
開放的な夜を迎えた沙織の躰は、どこに触れられても溢れだす程に潤い、甘美な蜜をたっぷりと湛えていた。