この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密
第3章 渦巻く疑念
「せっかく休みを取っても呼び出されるなんて、いったいどんな会社なのかしら」
「しょうがないよ母さん、結構大きな仕事だったからね」
珍しく3人揃っての夕食だった。
「だって沙織さんが…」
「あ、私は平気です。
久しぶりに1人の時間を楽しんで、命の洗濯ができました」
「あら、鬼の居ぬ間にってこと?」
大袈裟に咲子が驚く。
「えっ?…い、いえ、そんな…」
「あはは、冗談よ。
素敵なスカーフ気に入ったわ、ホントにありがとう」
「スカーフ?」
慎一郎が口を挟む。
「そうよ、沙織さんからのお土産。
横浜はね、スカーフの街なのよ、知ってる?」
「知らなかった」
「気に入って貰ってほっとしました。秋物なんですけどお義母さんに似合うと思って…」
「スカーフ大好きなのよ。柔らかい色合いで上品だわ、私にぴったり、うふふ」
「えぇ、ぴったりです、ふふっ…」
「へ~」
「あなたには見せてあげないわよ」
「あはは…」
この明るい食卓は、咲子のお陰だと沙織は思った。
「しょうがないよ母さん、結構大きな仕事だったからね」
珍しく3人揃っての夕食だった。
「だって沙織さんが…」
「あ、私は平気です。
久しぶりに1人の時間を楽しんで、命の洗濯ができました」
「あら、鬼の居ぬ間にってこと?」
大袈裟に咲子が驚く。
「えっ?…い、いえ、そんな…」
「あはは、冗談よ。
素敵なスカーフ気に入ったわ、ホントにありがとう」
「スカーフ?」
慎一郎が口を挟む。
「そうよ、沙織さんからのお土産。
横浜はね、スカーフの街なのよ、知ってる?」
「知らなかった」
「気に入って貰ってほっとしました。秋物なんですけどお義母さんに似合うと思って…」
「スカーフ大好きなのよ。柔らかい色合いで上品だわ、私にぴったり、うふふ」
「えぇ、ぴったりです、ふふっ…」
「へ~」
「あなたには見せてあげないわよ」
「あはは…」
この明るい食卓は、咲子のお陰だと沙織は思った。