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秘密
第5章 仮面の下
鏡の中に女が見える。


いつもと変わらない…


さっきの夫の言葉で、昨夜の夢がはっきりと脳裏に浮かび上がってきた。


あんな夢を見るなんて…



沙織は倉本の上で腰を振っていた。

下から激しく突き上げられ、じっとりと汗をかいて悶えていた。


「あぁっ…あぁっ…あっ…あぁンッ…」


「お前、エロい躰してるなぁ…」


耳元で遠藤の声がした。

「…っ…」


後ろから両方の乳房を激しく揉まれ乳首をつねられる。


いや、やめてっ…


「先生のはもうこんなになってるぞ…ほら…、ほぅら…」


荒い息づかいが耳にへばり付き、背中に硬い猛りを擦り付けられる。

遠藤の熱い息と邪悪な指先を拒みながらも、沙織は次第に凌辱の美酒に酔いしれていった。


「先生っ…やめてっ…」


高校生の沙織が激しく腰を振って感じていた。
倉本に突き上げられながら……


夢はそこで途切れた。


沙織は切なく訴えてくる女の顔にはっとして、トイレに入り下着を下ろして腰掛けた。

ショーツに滲んだ染みが淫らな自分を見せつける。




本当はあの時…


ふと眼に止まったキスマークが倉本との昨夜の秘密を物語り、熱く疼いた。




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