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秘密
第5章 仮面の下
道子が羨ましかった。


店長はオーナーを誰よりもよく知っているに違いない

夫は

夫は私の事を知っているだろうか

私は

夫の何を知っているのだろう…





ホールに戻った沙織は、レジ周辺を片付けている純子を見つけた。


「純子さん相当ショックだったみたいですよ」


沙織の腕を引っ張り、杏奈が小声で話す。


「そう…」

「店長きっと気付きましたよね」

「えっ?」

「一番大切なもの。
これで気付かなきゃバカですよ。お馬鹿な私より大馬鹿者です」

「ふふっ…返事に困るわ」

「あははっ…」


杏奈は嬉しそうにおしぼりを補充しに行った。


「あぁ、つまんない」


純子がため息をついた。


「お嬢様は、タダでは起き上がらないのね」

「そうですね」


さりげなく言い、沙織はテーブルクロスのしわを伸ばした。


「酷いわ」

「えっ?」

「視界に入ってなかったわ私…」


純子がカスターセットを持ってきた。


「そうですね…」

「…当たり前か…」

「……」

「夫婦なんだもの…。
きっとうちの旦那も同じ事をするわ。…汚れた作業服のまま、血相を変えて飛び込んでくるわ、ふふっ…」


…うちの夫も…


沙織は言えずに微笑んだ。




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