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桜宴香~おうえんか~
第1章 桜宴香


 「ぁ……」

 零れる声は確かにあの時と同じ。

 唇の味もあの時と同じ。

 「よかった……夢じゃ、なかったんだ」

 華奢な身体を抱きしめ、大きく安堵のため息をつくと、彼女も俺の腰に手を回してぎゅっと抱きしめてくれた。

 「はい、夢じゃありません」

 「確かめてもいい?俺の名前、呼んで?」

 「湊さん……え?あ、あの!ちょっ……ぁん!」

 あの時、その声に何度も何度も呼ばれて、呼ばれるたびにものすごく興奮した。

 抱きしめていた腕をほどき、そのまま彼女のむっちりとしたお尻を通り越してスカートを捲るとパンストを少しずり下げてショーツの中に指を這わせる。

 湿り家を帯びたソコを柔らかく撫でると彼女のナカへ指を侵入させる。

 熱くて指に絡みつく肉襞を感じながら蜜をすくうように指を抜き、香りを確かめた後に舐めとる。

 「ホントだ……夢じゃなかった。すげー嬉しい。って……そういえば」
  
 彼女は同僚に転んで擦り傷があると言っていた。

 「背中とか、大丈夫?ちょっと見せて」 
 
 ブラウスのボタンを外して脱がせると息を呑む。
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