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桜宴香~おうえんか~
第1章 桜宴香
誰?こんな可愛い子なら覚えてるはずだけどな。全然記憶に無い。
脳みそフル回転で思い出そうとするけど全く引っかかりもしやしない。
クソ……俺の馬鹿。
固まってる俺を見上げる彼女が懇願する。
「……ダメ……ですか?ご迷惑はかけませんから……」
今にも泣き出しそうな表情にすごくそそられる。
もしかして、これは夢なのか?
そうか。夢かもしれないな。こんな都合のいい話、現実にあるもんか。
それなら……キスくらいしてもバチはあたらないよな。
酔いも手伝ってか、俺は見上げている彼女のぷるぷるとした唇にキスを落としてみた。
ちゅ……
久しぶりの感覚だからなのか、鼻腔に甘い香りが充満して凄く心地良い。
キスってこんな気持ちよかったっけか……?
チュク、チュク……チュ
もっと甘い彼女を食べたくて夢中で舌を挿し入れると、ねっとりと絡ませて応えてくれる。
これ以上キスしてたらヤバイ。
「ぁ……」
ちゅ、と音を立てて唇を離した瞬間、彼女から艶っぽい声が漏れるとざわざわと身体の奥が騒ぐ。
なんだろう、この掻き立てられる感じは。
何も知らない彼女のことをめちゃくちゃにしてやりたくなってしまう。
「湊さん、もっと……」
熱っぽい視線を送られるからたまらなくなって胸に押し当てられていた手を自らの意思で指先を動かす。
それは驚くほど柔らかく、しなやかな弾力を持って俺の指に応える。
掌に少し余るくらいの大きめな胸。
その感触と大きさを確かめるように掌と指で揉みしだきながら指先で桜色の頂点を捏ねたり弾いたりして弄ぶと
「ん……ぁぁ」
細い腰がしなって揺れ蕩けるような表情に、身体の内が熱くたぎってくる。
忘れかけていたオスの感覚。
理性が保てない。