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桜宴香~おうえんか~
第1章 桜宴香
温かい身体に指を這わせ下腹部から淡い茂みへと静かに到達すると彼女は恥ずかしそうに、けれども妖艶に微笑んだ。
より柔らかな肉の感触を愉しみながら深い溝へと進むと、ソコは既に随分と潤っていて蜜が指に絡んでくる。
「んっ……」
指を震わせて秘肉に微弱な刺激を与えると
ちゅっ、っち……ぴちゅく……ちゅくちょ
卑猥な蜜音が立つ。
「すごいね、やらしー音……ねえ、」
話しかけて、まだ彼女の名前を聞いていなかったことに気づく。
名前を呼びたい。
夢かもしれないし、どのみちゆきずりなのだから別に“君”とかでもいいんだろうけど、羞恥と期待が入り混じった黒い瞳で見つめられると呼びたい衝動に駆られた。
「名前、教えて?」
視線を絡ませて聞くと、彼女ははにかみながら
「あ……“さくら”です」
ちいさな声で教えてくれた。
「さくら……さん」
「“さくら”って呼んでください」
「さくら」
返事の代わりに彼女は俺の首に手を回してくちづけてきた。
甘い香りを愉しみながら濃厚なキスに溺れる。
唇を啄み合って、お互いの唾液を交換するかのように舌と舌を絡ませて、舌を吸って吸われて。
「んぅ……はぁ、あ」
鼻から抜ける艶かしい声に酔いしれていると、
「っ!」
突然身体に衝撃が走った。