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大地の恋
第3章 プリズム
次の土曜、約束通り千花ちゃんを連れてラーメン屋に行く。
私服の彼女は会社での雰囲気とはまた違ったがそんなに掛け離れたものではないと思った。
カウンターに座りラーメンを注文すると無愛想な親父がチラッと俺を見てわずかに頷く。
ほどなくして出てきたラーメンはいつも通りのガツンと山盛りで。
「す…すごい量ですね」
「そうか?」
「……はい」
パチンと箸を割って麺を掬うと千花ちゃんが困った顔で俺を見る。
「どうした?」
「…連れてきてもらって何ですが私この量は食べきれる自信がないです」
「残ったら食ってやるよ」
「そんなことできませんよ!頑張ります!」
「別に…無理せず食えるだけ食えばいいよ」
「いただきます!」
千花ちゃんは気合いを入れてフーフーと麺を冷まし食べ始める。
「美味しい! 」
「だろ?」
「見た感じもっとコッテリしてるかと思いました」
「そうなんだよ、だから結構食えちゃうんだよな」
「はい!私もイケるかもしれません!」
……と言っても女の子にはキツい量だと思う。
千花ちゃんは一生懸命食っていたが……
「もう限界です……」
「無理するなって言ったろ?」
ラーメンの残った丼を貰い食い始めると千花ちゃんは申し訳なさそうな顔で俺を見る。
「食べ残しなんて食べさせちゃって」
「別に。まだ俺食えるし」
「…板橋さんて沢山食べますよね」
「そうか?」
「見ていて気持ちいいです、凄く!」
「………そんなもんか?」
ラーメンを食べ終えると千花ちゃんが俺に訊ねた。
「板橋さんこれから暇ですか?」
「別に用はねーけど」
「海行きません?」
「急だし…まだ早くねえか?」
「さすがにまだ入りませんけど…なんか板橋さんと海が見たくなっちゃった」
そう笑う顔が少しだけいつもより大人に見え照れた、何故か。
彼女の提案を承諾して、 海までは俺が車を出すことにした。
車を取りに一度千花ちゃんを連れ実家に戻る。
……途中通りかかった真優の家には見慣れない車が停まっていた。
中にはチャイルドシートが二つ。
誰がいるのかなんて考えずとも分かってしまってやっぱり幼馴染みなんて好きになるもんじゃないと思った。
私服の彼女は会社での雰囲気とはまた違ったがそんなに掛け離れたものではないと思った。
カウンターに座りラーメンを注文すると無愛想な親父がチラッと俺を見てわずかに頷く。
ほどなくして出てきたラーメンはいつも通りのガツンと山盛りで。
「す…すごい量ですね」
「そうか?」
「……はい」
パチンと箸を割って麺を掬うと千花ちゃんが困った顔で俺を見る。
「どうした?」
「…連れてきてもらって何ですが私この量は食べきれる自信がないです」
「残ったら食ってやるよ」
「そんなことできませんよ!頑張ります!」
「別に…無理せず食えるだけ食えばいいよ」
「いただきます!」
千花ちゃんは気合いを入れてフーフーと麺を冷まし食べ始める。
「美味しい! 」
「だろ?」
「見た感じもっとコッテリしてるかと思いました」
「そうなんだよ、だから結構食えちゃうんだよな」
「はい!私もイケるかもしれません!」
……と言っても女の子にはキツい量だと思う。
千花ちゃんは一生懸命食っていたが……
「もう限界です……」
「無理するなって言ったろ?」
ラーメンの残った丼を貰い食い始めると千花ちゃんは申し訳なさそうな顔で俺を見る。
「食べ残しなんて食べさせちゃって」
「別に。まだ俺食えるし」
「…板橋さんて沢山食べますよね」
「そうか?」
「見ていて気持ちいいです、凄く!」
「………そんなもんか?」
ラーメンを食べ終えると千花ちゃんが俺に訊ねた。
「板橋さんこれから暇ですか?」
「別に用はねーけど」
「海行きません?」
「急だし…まだ早くねえか?」
「さすがにまだ入りませんけど…なんか板橋さんと海が見たくなっちゃった」
そう笑う顔が少しだけいつもより大人に見え照れた、何故か。
彼女の提案を承諾して、 海までは俺が車を出すことにした。
車を取りに一度千花ちゃんを連れ実家に戻る。
……途中通りかかった真優の家には見慣れない車が停まっていた。
中にはチャイルドシートが二つ。
誰がいるのかなんて考えずとも分かってしまってやっぱり幼馴染みなんて好きになるもんじゃないと思った。