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Re:again
第8章 【紫陽花色の雨】
『‥爽介は…必殺技いっぱい持ってそうだよね!相変わらず格好良いし‥モテるでしょ!』

HP高そう。

「知りたい?」

真顔で見つめる爽介。やめてぇ~。
その瞳に私は弱い。

「モテるよ。俺は。
‥そして、肥やしはモテないはずがない。知ってただろ?」

『…………知ってた』

奇行と服装がファンタスティックでも、あの美貌。そして細やかな性格。
今までたまたま彼女を作っていなかっただけで、そしてたまたま私のそばにいてくれてただけで…。
俯くと爽介の腕が伸びてきた。
白くて細い葵の指とは違う、日に焼けた指。
葵の手よりも小さく節ばった手。

「必殺技出しちゃおっかなぁ」

ニヤニヤ顔の爽介。
私は爽介の手を握り返した。
爽介が触れるだけのキスを落とす。
唇はパッと離れたけど感触が残った。
すぐに顔は前へ。

「このキスは頭に叩きこんどけよ。ミトコンドリア。
今度忘れたら、その頭ミキサーで跡形もなく滅茶滅茶にしてやる」

*****

「ドブ川味のキスは初体験!みちる色レボリューションだな」

爽介が爆笑している。
恥ずかしくて縮こまる私。
片手は私と繋いだまま、器用にハンドルを操作する爽介。
ドブ川呼ばわりしているけど、怒っていない様子。
ミント飴を口に押し込まれモゴモゴ。

「‥で。お前は俺にダメージ与えてくれないワケ?」

きょとん。
一瞬だけ考えて、モゴモゴしながらドブ川ミントキスをする。
唇を離そうとすると、頬を掴まれた。形勢が逆転した。
爽介のキスはぎこちなさの欠片もなかった。
いとも簡単に舌が入り込んでくる。歯列を犯される。舌先が触れ合ったと思ったら、焦らされた。
気がつくと口内の飴が消えていた。
無表情で爽介がモゴモゴしている。
コソ泥の兄もコソ泥か。飴泥棒め!

「お前の本気はそんなもんかよ?
致命傷ってのはなぁ‥こうやって与えるんだよ」

頬を掴まれたまま下唇がねっとりと舐め上げられる。唇が離れて惜しく思うと、上唇が倍の時間を掛けて丁寧に慈しまれた。

『あッ…』

吐息が漏れた。
声を殺そうとすると爽介の舌が深く入り込んでくる。
飴が戻し入れられた。驚いて飲み込む。爽介の唾液が注ぎ込まれる。
飴は私の消化気管へと吸い込まれた。
飲みきれずに口からこぼれたものを、爽介の舌が私の喉の奥に送る。
もう、声は我慢しなかった。
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