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第8章 【紫陽花色の雨】
『そんなことない。お見事でした。相変わらず‥』

「お前はいつもそうやって俺をニコニコ見てたな。昔のまんまだな」

『運動音痴ですから。見てることしか出来ない。私はいつでも戦力外』

何をやらせてもお見事な爽介。
何をやらせても皆の脚を引っ張る私。
男女混合リレーなんかは辛かったなぁ。
私の番になると必ず順位が落ちるから。
それが始めから分かっているから、爽介は自分の前に私を走らせた。
私がどんなに脚を引っ張っても、誰にも文句を言わせないために必ず1位になって帰ってきた。
怒涛のゴボウ抜き。

“コイツのケツは俺が拭った。文句がある奴は死ぬ覚悟で掛かって来い”

爽介が言い放つと誰も口を出すことは出来なくて‥。

「お前はトロいけど、お前なりに必死でやってたんだから何も卑下することはねぇ。
ビリでもサボらず最後まで頑張ってただろ」

『…………』

今も昔も、ご迷惑お掛けしております。
爽介さん、男前っす。

*****

「ちょっとだけ遊ばして」

スロープを目にした途端、血が騒いだのか車からボードを降ろす爽介。
特別な準備運動もなく、次の瞬間には爽介の身体は空の中にいた。
夕闇の中、ボードの滑走音が轟く。
ライトアップされたスロープ。縦横無尽に爽介は駆け回る。
次々と繰り広げられる技の数々。
技が決まる度、拍手と歓声が沸いた。
いつの間にかスロープの前には人だかり。

ほんの一瞬だけ。
爽介は私の好きだった顔で微笑んだ。

*****
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