この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Re:again
第8章 【紫陽花色の雨】
宝物にそっと触れるような優しい手つきで、黒いシーツが掛けられたベッドに寝かされた。
そのまま爽介は覆い被さってきたが、身体を浮かせていた。
私たちの間にはちょうどひと一人分の空間があった。
爽介の眼差しが熱い。見つめられれば見つめられるほど、ふたりの間の空気が熱によって歪められた。
「―知ってるか?女に自分の服を着せるのは男のロマンだぜ」
『‥‥そうなの?』
「征服欲と所有欲。
自分のモノだと実感出来るからだろ」
“自分のモノ”と言う言葉に私は反応した。身体の真ん中が沸々と熱くなってゆく―
爽介の頭が私の胸の谷間に埋められた。
洗濯が間に合わず、替えが切れてしまったので下着は身に付けていなかった。
「可愛い‥」
Tシャツ越しの素肌に爽介の熱い吐息が掛かる。独り言のような囁き。
唇が開かれる度、熱い吐息が掛かった。
乳房の先端が尖った。
爽介はその変化にすぐさま気付き、Tシャツを胸元までめくった。
茂みに覆われた秘処もお腹もアザも何もかもがさらけ出された。
「‥脱がすのはもっと愉しいけどな。
みちる‥可愛い…」
晒された両乳房に爽介が頬を寄せた。
ちょうど、再会したあの日と同じ仕草だった。
「‥ずっとこうしたかった。拒まれて辛かった。この前」
『うん……』
これから何かが大きく変わるというのに、不思議と穏やかな気持ちになった。
こどもの時分、気だるい夏の昼下がりに爽介と昼寝をした時の気持ちと似ていた。
「アレは何?俺は何で拒否られたの?誤解させてたから?」
爽介が谷間の皮膚に唇を寄せたまま喋るのでくすぐったい。
『‥その前に爽介が他の女の子とキスしてるのを見せつけられちゃったから。ショックで』
「あぁ………」
バツが悪そうな声。
今まで思い至らなかったのだろうか。笑ってしまいそうになった。
爽介がことあるごとにショックで寝込むと言うのは本当なのかも知れない。
そんな繊細な部分を持ち合わせているなんて、知らされるまでは考えもしなかった。
そのまま爽介は覆い被さってきたが、身体を浮かせていた。
私たちの間にはちょうどひと一人分の空間があった。
爽介の眼差しが熱い。見つめられれば見つめられるほど、ふたりの間の空気が熱によって歪められた。
「―知ってるか?女に自分の服を着せるのは男のロマンだぜ」
『‥‥そうなの?』
「征服欲と所有欲。
自分のモノだと実感出来るからだろ」
“自分のモノ”と言う言葉に私は反応した。身体の真ん中が沸々と熱くなってゆく―
爽介の頭が私の胸の谷間に埋められた。
洗濯が間に合わず、替えが切れてしまったので下着は身に付けていなかった。
「可愛い‥」
Tシャツ越しの素肌に爽介の熱い吐息が掛かる。独り言のような囁き。
唇が開かれる度、熱い吐息が掛かった。
乳房の先端が尖った。
爽介はその変化にすぐさま気付き、Tシャツを胸元までめくった。
茂みに覆われた秘処もお腹もアザも何もかもがさらけ出された。
「‥脱がすのはもっと愉しいけどな。
みちる‥可愛い…」
晒された両乳房に爽介が頬を寄せた。
ちょうど、再会したあの日と同じ仕草だった。
「‥ずっとこうしたかった。拒まれて辛かった。この前」
『うん……』
これから何かが大きく変わるというのに、不思議と穏やかな気持ちになった。
こどもの時分、気だるい夏の昼下がりに爽介と昼寝をした時の気持ちと似ていた。
「アレは何?俺は何で拒否られたの?誤解させてたから?」
爽介が谷間の皮膚に唇を寄せたまま喋るのでくすぐったい。
『‥その前に爽介が他の女の子とキスしてるのを見せつけられちゃったから。ショックで』
「あぁ………」
バツが悪そうな声。
今まで思い至らなかったのだろうか。笑ってしまいそうになった。
爽介がことあるごとにショックで寝込むと言うのは本当なのかも知れない。
そんな繊細な部分を持ち合わせているなんて、知らされるまでは考えもしなかった。