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Re:again
第8章 【紫陽花色の雨】
「‥ずっと好きだった女が目の前で裸でゴロゴロゴロゴロ寝転がってんだから‥自分でもどうしようもねぇんだよ!…俺じゃなくて俺のチンポに訊けよ!」
『爽介…』
私、チンポと会話出来るスキルはまだない。
「男はさ、初めて好きになった女は“トクベツ”なんだよ。
お前は俺の“トクベツ”だよ」
*****
獣のように交わった。
爽介に言われた通り、上に跨がり私が動く。
すぐに爽介に主導権を握られた。
腰を掴まれ激しく突かれ、揺すぶられる。
今度はふたり同時に昇りつめた。
爽介は欲望を私の手のひらに解放した。
「―俺、アオイがみちるをどうして抱かなかったか理由が何となくわかる」
『葵が…?』
「‥たぶん、間違いない。でも俺はその理由をお前に教えたくない。
今後も俺の口からお前に教えることはない。
わかっていながら俺はお前を抱いたよ。
何度も何度も。
卑劣なやり方でお前を縛ろうとしてる。
みちる―後悔してる?」
『ううん‥後悔はしてない。私は自分で爽介の部屋に来ることを選んだんだから』
「―何も考えたくないなら、俺を使えよ。
何も考えられないようにしてやる。利用してくれ。
それでもイイから俺のそばにいろ」
*****
“泊まって行け”とごねる爽介をなだめ、帰宅する。
「いたるところに自分の精液がこびりついたベッドにひとりで寝たくない‥朝、泣くかも知れない…」
別れ際、憂鬱そうに呟く爽介。
暗闇に紛れるディープパープルの車を見送る。
翌日は13時からの出勤だった。
既に深夜の3時なので当日なんだけど‥。
泊まっていっても確かに良かった。
でも、爽介の隣で目覚めた朝、どんな顔をしたら良いのかわからなかった。
“一夜の恋人”と割り切るには、私たちはお互いを知り過ぎている。
それに私が想像していたよりも、爽介が真面目に私を想ってくれていることに罪悪感を覚えた。
現実を直視出来なくてヤリ逃げしたのだ、私は。
‥爽介は寝込むかも知れない。
出来るだけ足音を潜めて階段を上がる。静かに鍵突き刺す。ドアノブを捻る。
ミュールを脱いだ時、暗い部屋の中から細い声が聞こえた。
「‥おかえり…」
*****
『爽介…』
私、チンポと会話出来るスキルはまだない。
「男はさ、初めて好きになった女は“トクベツ”なんだよ。
お前は俺の“トクベツ”だよ」
*****
獣のように交わった。
爽介に言われた通り、上に跨がり私が動く。
すぐに爽介に主導権を握られた。
腰を掴まれ激しく突かれ、揺すぶられる。
今度はふたり同時に昇りつめた。
爽介は欲望を私の手のひらに解放した。
「―俺、アオイがみちるをどうして抱かなかったか理由が何となくわかる」
『葵が…?』
「‥たぶん、間違いない。でも俺はその理由をお前に教えたくない。
今後も俺の口からお前に教えることはない。
わかっていながら俺はお前を抱いたよ。
何度も何度も。
卑劣なやり方でお前を縛ろうとしてる。
みちる―後悔してる?」
『ううん‥後悔はしてない。私は自分で爽介の部屋に来ることを選んだんだから』
「―何も考えたくないなら、俺を使えよ。
何も考えられないようにしてやる。利用してくれ。
それでもイイから俺のそばにいろ」
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“泊まって行け”とごねる爽介をなだめ、帰宅する。
「いたるところに自分の精液がこびりついたベッドにひとりで寝たくない‥朝、泣くかも知れない…」
別れ際、憂鬱そうに呟く爽介。
暗闇に紛れるディープパープルの車を見送る。
翌日は13時からの出勤だった。
既に深夜の3時なので当日なんだけど‥。
泊まっていっても確かに良かった。
でも、爽介の隣で目覚めた朝、どんな顔をしたら良いのかわからなかった。
“一夜の恋人”と割り切るには、私たちはお互いを知り過ぎている。
それに私が想像していたよりも、爽介が真面目に私を想ってくれていることに罪悪感を覚えた。
現実を直視出来なくてヤリ逃げしたのだ、私は。
‥爽介は寝込むかも知れない。
出来るだけ足音を潜めて階段を上がる。静かに鍵突き刺す。ドアノブを捻る。
ミュールを脱いだ時、暗い部屋の中から細い声が聞こえた。
「‥おかえり…」
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