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第8章 【紫陽花色の雨】
『こ‥孝ちゃん…??』

「みーちゃんも何なの?!爽ちゃんのことは過去のことだって言ってたじゃん。
簡単にエッチしないでよ‥ド淫乱!!」

あああ‥どうしよう。
孝介がいじけてる。
妖怪さんがご降臨なさるかも知れない。
鬼畜はどこ行った!
遅いな!アンタの可愛い弟が乱れてるよ‥。

「みーちゃん‥誕生日プレゼントあげる…」

若干べらんべらんな孝介が私の腰をホールド。

「チッ。何でジーンズなんか穿いてくるわけ?
爽ちゃんの入れ知恵?パンツ盗めないじゃん!」

盗むな!
私のジーンズのファスナーを弄る孝介。
酔っ払っていて動きが鈍い私。ダメだ‥グラグラする…。

『こ‥孝介君、いったい何をなさろうと…?』

「だーかーらー!僕からの誕生日プレゼント!大丈夫。さっき爽ちゃんに確認したから。
ほら‥股を開いて。イイモノ仕込んであげるから」

*****

「…どうした?お前らもう出来上がってんのかよ??」

鬼畜の帰還。
ご機嫌なコソ泥と俯く私。

「まぁーたお前は!
孝介!みちるは酒癖が悪いぜ‥油断すると男を抱かされるぞ…」

孝介の悪戯によって久々に無抵抗レンジャーに加盟した私。

「たぶん酎ハイが濃かったんだよ。さっきどさくさに紛れて僕の冷酒まるまる1本ブッ込んどいたから」

コ‥コイツ。

「孝介‥お前時々姑息な真似をするよな‥
いったいどこで道を間違えた…」

『…………!!!!』

下半身に違和感。
孝介からの“誕生日プレゼント”の震動が気になって仕方がない私。
爽介と会話しながら、しれっとした顔でローターのスイッチをオン・オフにする孝介。
私の反応を見てほくそ笑んでいる。

「あ?なんかモスキート音聞こえねぇ?蚊か?」

「雨が続いたから涌いたんじゃない?
‥みーちゃんどうしたの?気分が悪いの、大丈夫??」

キラキラ笑顔の孝介。
見てくれだけは王子様なのに‥確実に育ち方間違っとる!!
道、間違えまくり。そっちじゃないよ!!

孝介が耳元で囁く―

「僕たち兄弟をたぶらかして…この性悪女。
こうなったらふたりまとめて楽しませてよ」

*****
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