この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Re:again
第8章 【紫陽花色の雨】
『そんな‥じゃあ全部誤解だったの…?
どうして早く教えてくれなかったの…』
「ミーコ。葵は嫉妬狂いのちっちぇ男なんだよ。ダセェ」
「‥オレ、ちっちゃくない…!!」
「ドコ押さえてんだよ?!肝っ玉の話だろ?今の流れのどこに葵の下半身事情が出てきたよ?!」
「デカさと性欲の強さなら俺だって負けねぇぞ‥」
「爽兄イイ歳して脱ぐな!しまえよ!!
下半身事情は持ち込むな!‥もうミーコの部屋でふたりで話せよ。このままじゃ埒が明かない」
『葵‥いっしょに来てくれる‥?』
カーテンモンスターのべしょべしょ葵の手を引く。涙を拭って頭を撫でると、こくりと頷いた。
「本当にしょうがねぇヤツだなぁ‥貸しイチだぞ。おい肥やし。ちょい耳貸せ」
葵にしゃがませ、耳打ちする爽介。
葵の顔がみるみる内に真っ赤になる―
「孝介も肥やしに教えてやれよ。みちるのとっておきのヒミツ」
「えっ?!爽ちゃん気付いてたの?!ヤダよ‥僕のお楽しみなのに…」
「兄ちゃんに逆らう気か?俺に隠し事が出来ると思うなよ。
コソコソ姑息な真似しやがって‥。
“俺にも貸せ”っつたろーが。肥やしにくれてやれ。さっさとしねーか。血祭りにすんぞ」
「お兄ちゃんごめんなさい‥出来心でした…あぁ…僕のお楽しみが…」
ブツブツ呟きながら孝介も葵にないしょ話。
あれ‥?葵、すっごく怒ってる??
「‥みちるちゃん早く帰るよ…!!!」
今度は私が葵にぐいぐいと手を引かれる。
爽介がにやりと笑った。
「おい肥やし、テメェのケツはテメェで拭えよ?」
*****
『葵!葵待って‥痛い!!』
引き摺られるように帰宅。
真央の部屋を飛び出し、靴を脱ぐのも早々に葵は畳の上にうつぶせになって寝転がった。
困惑しながら私も横に座る。
「‥笑っていいよ‥マオの言う通り、オレ、すごくダサい。ブザマ…ソウスケに嫉妬した‥みちるちゃんとマオを会わせるのが怖かった……」
消え入るような葵の声。
どうして早く教えてくれなかったの…』
「ミーコ。葵は嫉妬狂いのちっちぇ男なんだよ。ダセェ」
「‥オレ、ちっちゃくない…!!」
「ドコ押さえてんだよ?!肝っ玉の話だろ?今の流れのどこに葵の下半身事情が出てきたよ?!」
「デカさと性欲の強さなら俺だって負けねぇぞ‥」
「爽兄イイ歳して脱ぐな!しまえよ!!
下半身事情は持ち込むな!‥もうミーコの部屋でふたりで話せよ。このままじゃ埒が明かない」
『葵‥いっしょに来てくれる‥?』
カーテンモンスターのべしょべしょ葵の手を引く。涙を拭って頭を撫でると、こくりと頷いた。
「本当にしょうがねぇヤツだなぁ‥貸しイチだぞ。おい肥やし。ちょい耳貸せ」
葵にしゃがませ、耳打ちする爽介。
葵の顔がみるみる内に真っ赤になる―
「孝介も肥やしに教えてやれよ。みちるのとっておきのヒミツ」
「えっ?!爽ちゃん気付いてたの?!ヤダよ‥僕のお楽しみなのに…」
「兄ちゃんに逆らう気か?俺に隠し事が出来ると思うなよ。
コソコソ姑息な真似しやがって‥。
“俺にも貸せ”っつたろーが。肥やしにくれてやれ。さっさとしねーか。血祭りにすんぞ」
「お兄ちゃんごめんなさい‥出来心でした…あぁ…僕のお楽しみが…」
ブツブツ呟きながら孝介も葵にないしょ話。
あれ‥?葵、すっごく怒ってる??
「‥みちるちゃん早く帰るよ…!!!」
今度は私が葵にぐいぐいと手を引かれる。
爽介がにやりと笑った。
「おい肥やし、テメェのケツはテメェで拭えよ?」
*****
『葵!葵待って‥痛い!!』
引き摺られるように帰宅。
真央の部屋を飛び出し、靴を脱ぐのも早々に葵は畳の上にうつぶせになって寝転がった。
困惑しながら私も横に座る。
「‥笑っていいよ‥マオの言う通り、オレ、すごくダサい。ブザマ…ソウスケに嫉妬した‥みちるちゃんとマオを会わせるのが怖かった……」
消え入るような葵の声。