この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Re:again
第2章 【リップサービス】
爽介の腕から逃れようとする。
腕の力と、私の首筋を這い回る舌の力が強くなる。
押し当てられた舌先が熱い―
先ほどのタカシなど比ではない。
爽介はレスリング経験者だ。
小柄だけれども力は強い。
爽介が怖かった。
何を考えているのかわからず、恐ろしかった。

「…なんで」

固く瞳を閉ざして刺激に耐えていると、爽介のかすれた声が聴こえた。

「なんで俺の眼を見ねぇの?」

とっさに爽介の顔を見上げた。
色素の薄い瞳―
その瞳からは相変わらず何も感じとれないけれど‥
爽介の瞳の中に驚いた顔をした私がいた。
爽介の瞳には私だけが映っていた。

瞬きする間もなく、噛みつくようなキスが降ってきた。


「なんでシカトした?」
「俺のことわからなかった?」
「お前、貴史を狙ってる?」

深いキスの合間に矢継ぎ早に質問が投げ掛けられる。
答える余裕も与えられず、呼吸をするのさえままならない。苦しい。
爽介―
私のこと、覚えてたの?
私が誰かわかっていたの‥?

「俺はすぐにわかったのに」
「階段のところから気付いてた。あんなにトロトロ歩いているのは地球上でお前くらい」
「しかもなに、お前びしょびしょじゃん。
雨の日に元々透ける服なんか着て、びしょ濡れって‥馬鹿なの?痴女なの?」
「‥背中、透けてる。白い服にブラが黒とか馬鹿だろ。痴女。考えなしも大概にしろよ」

爽介の手のひらが直に背中に触れた。
ぷちんとホックが外される。
我に返ればワンピースのボタンは外され、上半身が剥かれていた。

『やだッ‥!!触らないでッ!!』

爽介は更にキスの攻撃を開始しようとしたが、私の激しい抵抗に唇がうまく重ならない。
暴れた拍子に片方の乳房がブラのカップからこぼれた。

爽介は私をいたぶることを好んだ。
それに性的なものがなかったにせよ、私が嫌がることを爽介は熟知している。
私が嫌がれば嫌がるほど爽介は喜ぶ。
涙を見せたくない。
泣けばもっと爽介を喜ばせてしまう。
/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ