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Re:again
第2章 【リップサービス】
爽介のキスが嬉しくなかったと言えば嘘になる。
私がかつて求めた唇、永遠に重なることなどないと思っていた唇が、私を求めてくれているという状態は純粋に嬉しかった。
それでも、私に口付ける前に爽介が誰に口付けたか、何をしたか‥私は知っている。
そして爽介がどうしてこのような暴挙に出たのか理解出来ない今、甘い快楽に溺れる気はどうしても起きなかった。
『やだッ!やだッ!!』
「反抗期かよお前は。イヤダイヤダの妖怪かよッ」
爽介は私の腕を捻り上げ、はみ出た乳房を優しく吸った。
『――――ッッ』
その動作が今までとまるで違うものだったので、まるで愛情があると錯覚させるようなものだったので―
思わず甘い吐息がこぼれた。
数歩遅れて身体中に甘い痺れが走った。
爽介が執拗に胸にキスを落とす。
どさくさに紛れて私の唇を再び奪う。
今度は舌の侵入を許さなかった。
舌打ちが聞こえた。
爽介が私の額に唇を押し当てた。両頬、首筋にも。
優しいキスに油断したら、強く首筋を吸われた。
チリと痛みが走る。
腹が立った。
抵抗のために肩を揺らす。
また優しいキスが降ってくる。
首筋に歯を立てられる。
―吸血鬼か!アンタは!!
下半身に違和感を感じる‥。トロリと熱い波。
触れられれば、異変がいっぺんに知れてしまう。
そして間違いなく爽介を喜ばせてしまうだろう。
それだけは断固として拒否したい!
爽介は股の間をこじ開けようと躍起になったが、必死で抵抗した。
『うッ‥』
乳房に噛みつかれた。相当な痛さだった。
唇を噛み締めて堪えた。
噛んだ場所を丁寧に舐められる。強く吸われる。
甘えたように乳房に擦り寄る。
何度も何度もキスを落としながら―
小さく、私の名前を呼んだような気もする。
腹立たしいことこの上ないのに、その仕草にはキュンとした。
「えーっと‥‥どういう状況?もしかして修羅場ってる??」
タカシの間延びした声が化粧室の入り口で響いた。
爽介は大きなため息をひとつ吐くと、乱暴な仕草で私のワンピースを元に戻した。
‥ため息つきたいのはこっちだってば。
*****
私がかつて求めた唇、永遠に重なることなどないと思っていた唇が、私を求めてくれているという状態は純粋に嬉しかった。
それでも、私に口付ける前に爽介が誰に口付けたか、何をしたか‥私は知っている。
そして爽介がどうしてこのような暴挙に出たのか理解出来ない今、甘い快楽に溺れる気はどうしても起きなかった。
『やだッ!やだッ!!』
「反抗期かよお前は。イヤダイヤダの妖怪かよッ」
爽介は私の腕を捻り上げ、はみ出た乳房を優しく吸った。
『――――ッッ』
その動作が今までとまるで違うものだったので、まるで愛情があると錯覚させるようなものだったので―
思わず甘い吐息がこぼれた。
数歩遅れて身体中に甘い痺れが走った。
爽介が執拗に胸にキスを落とす。
どさくさに紛れて私の唇を再び奪う。
今度は舌の侵入を許さなかった。
舌打ちが聞こえた。
爽介が私の額に唇を押し当てた。両頬、首筋にも。
優しいキスに油断したら、強く首筋を吸われた。
チリと痛みが走る。
腹が立った。
抵抗のために肩を揺らす。
また優しいキスが降ってくる。
首筋に歯を立てられる。
―吸血鬼か!アンタは!!
下半身に違和感を感じる‥。トロリと熱い波。
触れられれば、異変がいっぺんに知れてしまう。
そして間違いなく爽介を喜ばせてしまうだろう。
それだけは断固として拒否したい!
爽介は股の間をこじ開けようと躍起になったが、必死で抵抗した。
『うッ‥』
乳房に噛みつかれた。相当な痛さだった。
唇を噛み締めて堪えた。
噛んだ場所を丁寧に舐められる。強く吸われる。
甘えたように乳房に擦り寄る。
何度も何度もキスを落としながら―
小さく、私の名前を呼んだような気もする。
腹立たしいことこの上ないのに、その仕草にはキュンとした。
「えーっと‥‥どういう状況?もしかして修羅場ってる??」
タカシの間延びした声が化粧室の入り口で響いた。
爽介は大きなため息をひとつ吐くと、乱暴な仕草で私のワンピースを元に戻した。
‥ため息つきたいのはこっちだってば。
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