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第9章 【ウィークエンドはあなたと】
『あ!葵!脱いじゃダメッ!!』

え~っ?と不満げな声。

『‥ズボンもキツイ。血が止まって使い物にならなくなっちゃったらどうするの…』

ショートパンツを穿いた私の脚に下半身を擦り付ける葵。

『こらッ!!』

「‥うふふ。マーキング。ねぇ‥エロいのあった‥?…」

葵はパンツ一丁で私の身体を羽交い締めにする。
雑誌を見るどころではない‥。

『なんで今日はパンツまでぴっちりしてるの‥』

いつもはボクサーパンツかトランクスの癖に!

「‥形から入るのが好きだから。体操服にブリーフって萌えるでしょ‥あ‥白い靴下忘れてた…だから反応悪かったんだ……」

いったいドコでそんな情報仕入れてきたんだよ。ソコじゃねぇよ。

「‥ピンクがいい」

丸をつけた黒・紫・ピンクの色違いの中からピンク色のセットアップを葵がトントンと指差す。
リボンがたくさんついたハート模様のレースのブラ。パンツは2枚つき。
普通のタイプと透け透けTバック。

『葵はピンクが好きだもんね』

「‥みちるちゃんのキュッとしたまぁるいお尻にこの透け透けパンツを穿かせたら‥桃になる……」

妄想だかパンツの世界だかに召された葵。

「‥そんで、後ろからかじってあげるね‥ガブッて!」

Tシャツの上から肩を噛まれる。

『あいたッ!噛むな!!』

「‥ソウスケがみちるちゃんは噛まれるのが好きって言ってたもん…」

しつこく首筋や背中をかじる葵。

『パンツ部で情報の共有するなよ‥』

私の性癖はトップシークレットなのに。
なんだかんだ言ってクズトリオは仲良しなの?

「‥穴が開いたパンツも買って‥色は赤。
‥んで、オレのパンツも選んで。カワイイの」

全身を私の身体に擦り付けながら葵が囁く。

『時々かいまみえる葵ちゃんの性癖が心配だよ‥』

「‥他人より性欲は強め!!…」

『胸を張るな!!』
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