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Re:again
第9章 【ウィークエンドはあなたと】
「週末迎えに来るから。逃げたら拘束する。爽ちゃんほどじゃないけど、そういうの僕も嫌いじゃない」
そしてもう1回熱くブッチューとかまされる。
「ご馳走さま~♪」
合計金額ちょうどの小銭をコイントレーに載せ、精気を吸い取られた私のエプロンのポケットに栄養ドリンクを突っ込んで孝介が颯爽と去って行く。
「みちるちゃん!
今の男前は誰?!
どういう関係?!彼が本命?!」
大興奮のお姉様。
私の身体をぐわぁんぐわぁんと揺さぶる。
未だに魂があたりをさ迷っている私。
孝介が振り返って叫んだ。笑い声が混じっていた。
「幼なじみです。
僕たち、これから花いちもんめをして遊ぶんです。“みちる”を賭けて!」
*****
7/1(tue)17:30
仕事上がり。
今晩の夕飯の材料を求めて職場をうろつく。
「ミーコ~。飯食おう~腹減った~」
爽介の顔から邪気を抜いて“カワイイ”をギュッと煮こごりにしたような男の子。
真央が気だるそうにやって来る。
今日は大きめの白いTシャツにゆるゆるジーンズ。
Tシャツは女性の顔のグラフィックプリント。
夏用の黒いニット帽。
白地に複数の蛍光色がペイントされたスニーカーは爽介が好きなブランドのもの。
大きな赤いバッグを斜め掛けしている。
爽介に似たファッションなのに、スポーティーな女の子にも見えるのはなんでだろう‥。
前髪が目の上でパッツンに切り揃えられているからか。
体躯が華奢だからか。
『今日は男の子っぽいね』
「生まれてこの方ずーっと男だっつーの。鼻フックしてやろうか?」
そんなカワイイ顔して鼻フックって…。
「葵が留守中、時々ミーコを見張ってろって。ひとりだと飯を食わないかも知れないって。昨日もいっしょに食おうと思ってたんだけど、バイトとバンドの練習で遅くなったから。ちゃんと飯食った?」
口は悪いけどいい子なんだよね‥。
『大丈夫。迷惑掛けてごめんね』
「いや、ミーコを守らないと俺の生命が危ういから。ミーコが絡むとコエーんだよ。葵も、うちの馬鹿兄貴ふたりも」
真央が顔をしかめる。
そしてもう1回熱くブッチューとかまされる。
「ご馳走さま~♪」
合計金額ちょうどの小銭をコイントレーに載せ、精気を吸い取られた私のエプロンのポケットに栄養ドリンクを突っ込んで孝介が颯爽と去って行く。
「みちるちゃん!
今の男前は誰?!
どういう関係?!彼が本命?!」
大興奮のお姉様。
私の身体をぐわぁんぐわぁんと揺さぶる。
未だに魂があたりをさ迷っている私。
孝介が振り返って叫んだ。笑い声が混じっていた。
「幼なじみです。
僕たち、これから花いちもんめをして遊ぶんです。“みちる”を賭けて!」
*****
7/1(tue)17:30
仕事上がり。
今晩の夕飯の材料を求めて職場をうろつく。
「ミーコ~。飯食おう~腹減った~」
爽介の顔から邪気を抜いて“カワイイ”をギュッと煮こごりにしたような男の子。
真央が気だるそうにやって来る。
今日は大きめの白いTシャツにゆるゆるジーンズ。
Tシャツは女性の顔のグラフィックプリント。
夏用の黒いニット帽。
白地に複数の蛍光色がペイントされたスニーカーは爽介が好きなブランドのもの。
大きな赤いバッグを斜め掛けしている。
爽介に似たファッションなのに、スポーティーな女の子にも見えるのはなんでだろう‥。
前髪が目の上でパッツンに切り揃えられているからか。
体躯が華奢だからか。
『今日は男の子っぽいね』
「生まれてこの方ずーっと男だっつーの。鼻フックしてやろうか?」
そんなカワイイ顔して鼻フックって…。
「葵が留守中、時々ミーコを見張ってろって。ひとりだと飯を食わないかも知れないって。昨日もいっしょに食おうと思ってたんだけど、バイトとバンドの練習で遅くなったから。ちゃんと飯食った?」
口は悪いけどいい子なんだよね‥。
『大丈夫。迷惑掛けてごめんね』
「いや、ミーコを守らないと俺の生命が危ういから。ミーコが絡むとコエーんだよ。葵も、うちの馬鹿兄貴ふたりも」
真央が顔をしかめる。