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第9章 【ウィークエンドはあなたと】
「俺から言えるコトはそうだな‥さしずめ《失われた時を求めて》だよ。ミーコ」

『失われた時を求めて‥?』

カートからカゴを取り出す真央。

「腹減って死にそう。早く帰んぞ。忘れんぼミーコ」

*****

「アレ?目黒君の彼女??知り合いだった?」

会計を済ませようとすると店長が余計な一言を吐き、真央の機嫌を悪くさせる。

「俺、竿もあれば玉もありますけど」

「目黒君ソッチ系?!」

疑惑と妄想を振り撒く二十歳前コンビ。

「女顔は損だ…」

袋詰めをする私の傍らでブツブツふてくされる真央。

『女の子の恰好が好きなんじゃないの?スカート穿くでしょ?』

「あれはお守りがわり。ガキの頃、散々ヤな目にあったんだよ。その名残。ハイ」

ビニール袋を寄越せという手つき。

『大丈夫だよ。真央ちゃん大荷物だし。私、持つよ』

身長は爽介と同じくらいだけど、ガチガチに鍛えてある爽介と違って真央は女の子と見まがうほど細い。
バキッと折れそうで怖い。

「馬鹿にすんなよ。太んねぇ体質だけどひ弱じゃねぇぞ。いいから寄越せよ」

ムッとした様子の真央にビニール袋をふたつとも引ったくられ、徒歩で帰宅の道中。
真央は見た目は乙女だけどナイスガイだな。
レジでもお金をスッと出してくれたし。
さすがに受け取らなかったけど。
三兄弟の中で一番紳士で真面目だ。

『ヤな目って?』

「あぁ‥兄貴ふたりにフラれた女共が、俺を食い物にしようとしたワケ。なまじ顔がカワイイんでね。俺も」

自嘲めいた笑みを浮かべ吐き捨てる。

「兄貴たちも一時期おかしかったから。
小学生・中学生の頃の俺はもう、玩具状態。
女にはウンザリして高校は男子校行った。
男ばっかりっつーのもそれはそれでウンザリしたけど」
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