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第9章 【ウィークエンドはあなたと】
「‥しかもふたりとも女の趣味がだだ被りだから始末が悪い。
取り合う女はいつも似たような感じ。その癖、長続きしないんだ。
爽兄がミーコと孝兄が会うコトについて口出しねぇのにも納得。
孝兄はミーコが好きになってくれなかったコトをよっぽど深く根に持ってんだろーな。
爽兄の女を片っ端から食わずにはいられないほどに。
そして爽兄はそれをどこかで申し訳なく思っている。
いつまで歪んだ青春馬鹿やってんだ、アイツら。このまんまじゃどっちも足の引っ張り合いだぞ。
ミーコどうする?」

『もしそうだったら‥ど‥どうしよう。』

「だいたい兄貴たちの間で揺れる女も悪い。惚れたんならガンとしてりゃーいいのに。
どっちかにしろよ。
ふたりとも見てくれも性格も違うんだから‥違うからツマミ食いしたくなんのかね?ぶっちゃけ爽兄の方が性格はいーぞ。口は悪いけど」

真央にアイスを差し出され、スプーンで掬う。
私も自分のアイスをスプーンで掬い、真央の口元に運ぶ。
真央は一瞬だけ固まって、スプーンを受け入れた。
もう一度、唇が開いたので餌付けをする。

『爽介は‥そうだね。ぶっきらぼうだけど面倒見がいいよね。なんだかんだ言って世話好き。
孝ちゃんは頭が良いから‥色々と葛藤があるのかも知れない。それぞれ良いところがあるよ』

「だけどミーコは今でもどっちかっつーと爽兄だろ?葵を除いたら」

『うッ…』

す…鋭い!!!

「末っ子の観察眼舐めんな」

真央がフッと笑う。
“末っ子探偵・真央”誕生。

『‥一般的に見て孝ちゃんの方が女子にはポイントが高いかも知れない。‥でもそんなことは意味を為さない。
少なくとも、爽介を好きだった頃の私にとって、孝ちゃんがどんなに素敵な男の子でも意味が無かった。
孝ちゃんは爽介じゃないから。孝ちゃんの中に爽介の面影を感じてドキッとしたコトはある。でも孝ちゃんを好きになったコトは一度もないよ。
ひとを好きになるコトに理由や理屈は必要ない。打算は一番必要ない。
気がついた時にはもう恋に堕ちてる。堕ちたらもうそのひとしか見えない。欲しくない』

真央がジャムモナカアイスを半分に割り、ふたりで分け合う。
懐かしい味がする。
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