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第9章 【ウィークエンドはあなたと】
「‥やけに実感こもってんな。何、辛い恋でもしたの?
それともこれから始まんの?」

悪戯を画策するような表情で真央が笑う。
昔の爽介に似ていた。

「まぁ、いいや。高見の見物さしてもらう。
馬鹿3人の内、誰がミーコをオトすのか。
一番人気は葵。
初恋の君の爽兄もイイ走りが期待出来る。
ミーコが爽兄を見てトキメクのは、昔を思い出すからだろ?
大穴狙いなら孝兄。
なんせ百戦錬磨の爽兄の女たちを根こそぎ食い物にしてきたんだからな。面白ぇ!」

ケケケと笑う真央。
マイコよろしく、他人の不幸を笑いやがって‥。
大人を舐めるんじゃないよ。

『―だけど真央ちゃんを見るとドキドキするよ‥?
私が好きだった頃の爽介に似ているから』

消え入るような私の声に、真央が顔を赤らめ慌てた。

「ダメダメッ!!俺は出馬しねぇぞ!!
ミーコ、俺には惚れんなよ!!」

*****

なんだかんだでダラダラと居座った。
翌日は13時からだったし、思い出話に花が咲いた。
真央にギターを弾いてもらった。
真央の歌声は優しくて、心に訴えかけるものがある。

「今のバンドはツナギだからベースやってる。ギターの奴より俺のが上手いけどな」

鼻で笑う真央。

『ヴォーカルじゃないの?』

「目立つのは俺の流儀に反する。俺は頑固な職人気質だ。
でも、曲は書くよ。
一通り楽器出来るし。楽譜も書けるし」

ふ~ん。あんなに上手なのに。騒がれるのが嫌なのかな?

「なぁ‥今度、ライヴ観に来てくれる…?
週末が多いんだけど」

また人差し指同士をくっつける可愛い仕草で尋ねてくる真央。
この子は年上キラーの才能があるな~。
ドキドキしちゃう‥。

『うん!ライヴする時は教えてね!』

破顔する真央。

「それと‥たまには飯作ってくれる…?」

あぁ‥カワイイ。
末っ子は甘え上手だな。

『もちろん!明日も真央ちゃんの都合がつけばいっしょに食べようよ!』

八重歯を覗かせて真央が笑った。

*****
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