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第9章 【ウィークエンドはあなたと】
『いたッ!!これからいっしょにごはん食べるだけだよ!葵も知ってるよ!』

「肥やしがぁ?!何だよ‥俺と随分態度が違うじゃねーか」

眼光鋭い爽介。
腕の中でケホ‥と、真央がようやく息を吹き返す。

「‥俺は葵に信頼されてるから。兄貴たちと違ってヤリチンじゃない!!」

涙目で必死に噛みつく真央。

「兄貴に向かってなんちゅー口の利き方すんだ!!躾てやる!!
ケツを出せッ!!
みちる‥バット持って来いよ…俺の全力のフルスイング見せてやる」

「ギャ~~~ッ!!
殺される~~~ッ!!!」

『落ち着いて!とりあえずごはんでも食べようよ!!!』

*****

【葵が不在時、私の部屋には侵入禁止令】が発動している爽介のためにしょうが焼き、煮物やサラダ、きのこのお味噌汁を真央の部屋に運んで3人で夕食を摂る。
長兄の威厳をちらつかせ、真央のおかずを奪う爽介。大人気ない…。
取っ組み合いの大喧嘩になり、劣勢の真央を不憫に思い援護射撃する。流れ弾に当たり殉職する私‥。
諫めるために拳骨を食らわせたら、爽介が【いじけ魔】になってしまった。
その隙にお腹を空かせた雛鳥真央に餌を与える。

22時になり、真央はバンドの練習に出掛けて行った。
合鍵を預かり、真央の部屋に居座る私たち。

「真央の包茎チンポ見てねぇだろうな?
本当に真央とは何でもねぇんだろうな‥?」

疑惑が払拭出来ず、爽介の機嫌がすこぶる悪い。

『見るか!しつこい!!だいたい、真央ちゃんは私なんか好きにならないって!9歳も離れてるんだよ!!』

爽介が睨みを効かせる。
今日は半袖ハーフパンツの黒いジャージ。
頭からすっぽりとフードを被り、いつまでも私を詰る。
チーマーみたい‥。

「そうでもねぇぞ。
真央はAVは熟女モノしか観ない。
お前も充分射程圏内だ。股をキュッと閉めろ!気を抜くな!
‥俺らと血を分けた実の弟だ。どんな飛び道具が出てくるかわかんねぇ‥。
ダークホースだよ真央は。お前が大好きだったこのカワイイ顔にソックリなんだからな!」

長男・強姦魔(鬼畜)
次男・泥棒(アブノーマル)
三男・間男(熟女好き?)
安田三兄弟っていったい…。

『別に爽介の顔が好きだったワケじゃないもん。真央ちゃんはいい子だよ…』
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