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Re:again
第9章 【ウィークエンドはあなたと】
爽介と葵。
私はどちらがより大切なのだろう。
どうして自分の気持ちがわからないんだろう。

爽介とマイコはまだ呑み続けているだろうか。
それとももう、爽介はマイコを部屋に送り届けただろうか。
爽介の理性は傾ぐだろうか。
その時、マイコはどうするだろうか―
考えたくないことばかり。

どうして私はわざわざふたりきりなんかにしたのだろう。
私は、誰を何のために試そうとしているのだろう。

【―百戦錬磨のスケコマシ。】
爽介をとりまくハーレム。女の子に嫉妬する私。
私が過去に目にしたもの。持て余した感情。
それらはすべて私の勘違いだと爽介は言うけれど、本当にそうだろうか。

私は爽介じゃない。
爽介は私じゃない。

私と爽介の見る世界はそれぞれ異なっている。誤差がある。
きっと、真実は一つじゃない。

―爽介は、私がどんなに爽介のことを好きだったか知らない。
理解していない。
再び爽介を好きになったら、またあんな気持ちを味わうはめになる。
無自覚だとしても、爽介は女心をくすぐる天性の何かが備わっている。
‥嫉妬になんて狂いたくない。
苦しむくらいなら、誰のことも好きになりたくない。
爽介のことなんか好きになりたくない。
―もう二度と、あんな苦しい想いはしたくない。

*****

コンビニに寄って、しこたま缶酎ハイを買い込む。
悲しくなって泣きながら呑みながら道中を歩く。

帰宅後、携帯を開けばマイコと爽介からの着信が交互に残されていた。
交互ってところに作為を感じる。
無性に腹が立ち、携帯を壁に投げつけた。
充電器にけつまづいて膝を強かにぶつけた。
べそをかいた。

*****

いつまでたっても入浴もせず恨み節を呟きつつ、呑みながら“あおいのおかしばこ”を漁る。

《もうすぐ帰るからイイコにしてて下さい。あおい》

ダイナミック大味な葵の置き手紙を発掘する。
葵はなんでもお見通しなんだ‥。
葵、私イイコでいられなかったよ。
物忘れが酷いし、嘘つきだし、嫉妬深いし、呑んだくれだし、近頃では貞操観念すら危ういよ。
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