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Re:again
第9章 【ウィークエンドはあなたと】
「‥オレのテリトリーを侵すなって伝えたはずだけど?」
目の前に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた葵がスタンガンをバチバチさせながら佇んでいた。
前髪を後ろに撫で付け、ポニーテール結びをしている。
『んぁ?!葵?!えぇッ?!ス‥スタンガン…』
伸びている孝介と、涼しい顔の葵を交互に見つめる。
「‥大丈夫。危なくないようにちょっといじってるから。
みちるちゃんへのオシオキアイテムだったんだけど‥んー‥ちょっと強いかな?失敗…」
小首を傾げながら、私の上に覆い被さって気絶している孝介の身体を蹴飛ばす葵。
オシオキアイテムだと‥?!
『こ‥孝ちゃん?大丈夫??』
意識を取り戻さない孝介を揺さぶる私。
葵は荷物を玄関に置き、部屋に入っていく。
「‥コウスケって、どっち?…」
燃えるゴミと燃えないゴミの袋を掲げ、妖しい笑みを浮かべる葵。
『あっあのねっ。分別しないであげて!ねっ?』
え~?不満そうな葵の声。
「‥しょーがないなぁ。ちょっとドブ川に沈めてくるね…」
葵はジャケットを私に投げ、孝介を引き擦って外へと出ていく。
ズルズルズルカンカンカンカンと、重量のある物体が階段を下っていく音。
ジャケットを抱いたまま、戦慄を覚える私。
*****
「‥蜂蜜漬け?新境地だねみちるちゃん…蜜を無駄遣いしてごめんなさいって蜜蜂さんに謝っておきなね…」
葵の笑みが若干黒い。
蜜蜂さん、ごめんなさい。
ちんすこう、ずんだ餅、牛タン、バター飴、濡れおかき、コケシ、謎の水晶玉、孫の手、ラベンダーの香りのバスボムという山ほどのお土産を受け取る。
結局、何処に行ったんだ?
スーツ姿のハンサム葵を堪能したかったけど、バスボムを試そう、いっしょにお風呂に入ろうということになり、“裸を見られるのは恥ずかしい”と恥じらえば“15歳の頃からずっと見てる”と吐き捨てられ、すごすごと入浴する。
始めに葵が身体を洗い、次に私の身体が葵の手によってジャバジャバとくまなく洗われた。
ふたりで小さな浴槽に身を屈め、お湯を溜める。
膝の青アザを葵が撫でた。
お湯をどんどん注ぎ込みながら、途中でバスボムを投入する。
紙で出来た花びらが紫色のお湯の中で咲き乱れた。
目の前に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた葵がスタンガンをバチバチさせながら佇んでいた。
前髪を後ろに撫で付け、ポニーテール結びをしている。
『んぁ?!葵?!えぇッ?!ス‥スタンガン…』
伸びている孝介と、涼しい顔の葵を交互に見つめる。
「‥大丈夫。危なくないようにちょっといじってるから。
みちるちゃんへのオシオキアイテムだったんだけど‥んー‥ちょっと強いかな?失敗…」
小首を傾げながら、私の上に覆い被さって気絶している孝介の身体を蹴飛ばす葵。
オシオキアイテムだと‥?!
『こ‥孝ちゃん?大丈夫??』
意識を取り戻さない孝介を揺さぶる私。
葵は荷物を玄関に置き、部屋に入っていく。
「‥コウスケって、どっち?…」
燃えるゴミと燃えないゴミの袋を掲げ、妖しい笑みを浮かべる葵。
『あっあのねっ。分別しないであげて!ねっ?』
え~?不満そうな葵の声。
「‥しょーがないなぁ。ちょっとドブ川に沈めてくるね…」
葵はジャケットを私に投げ、孝介を引き擦って外へと出ていく。
ズルズルズルカンカンカンカンと、重量のある物体が階段を下っていく音。
ジャケットを抱いたまま、戦慄を覚える私。
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「‥蜂蜜漬け?新境地だねみちるちゃん…蜜を無駄遣いしてごめんなさいって蜜蜂さんに謝っておきなね…」
葵の笑みが若干黒い。
蜜蜂さん、ごめんなさい。
ちんすこう、ずんだ餅、牛タン、バター飴、濡れおかき、コケシ、謎の水晶玉、孫の手、ラベンダーの香りのバスボムという山ほどのお土産を受け取る。
結局、何処に行ったんだ?
スーツ姿のハンサム葵を堪能したかったけど、バスボムを試そう、いっしょにお風呂に入ろうということになり、“裸を見られるのは恥ずかしい”と恥じらえば“15歳の頃からずっと見てる”と吐き捨てられ、すごすごと入浴する。
始めに葵が身体を洗い、次に私の身体が葵の手によってジャバジャバとくまなく洗われた。
ふたりで小さな浴槽に身を屈め、お湯を溜める。
膝の青アザを葵が撫でた。
お湯をどんどん注ぎ込みながら、途中でバスボムを投入する。
紙で出来た花びらが紫色のお湯の中で咲き乱れた。