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第10章 【微熱への処方箋】
*****

着ぐるみのボタンがすべて外され、下着を脱がされた。
着ぐるみのタオル地が素肌に触れる。

「エッチな蜜を集める蜜蜂か…」

孝介が楽しそうに笑う。
首筋、胸元、お腹、秘処にクリームを丹念に塗り込まれる。
クリームが塗られた部分が疼く―孝介の気まぐれな手のひらがかすめる度、ぴくりと反応した。
敏感になっていた。

「―声は出すな」

孝介が低く笑い、散々視姦した後で私のお腹に舌先を這わせた。
孝介の舌は唇と同様肉厚で、長い。
クリームを塗られた箇所が焼け爛れるように熱い―思わず身をよじる。
孝介は臍を舐めつくし、お腹を水浸しにした。

『………ッ』

洩れた声を咎めるように孝介の手のひらが私の口元を塞ぐ。
舌先は脇腹を這い、感じやすい箇所をわざわざ避けて私の身体を蹂躙する。
声を殺すのに夢中になり、生理的な涙が溢れた。

「甘い声なんか聴きたくない。嫌がる女を犯す方が面白い。
感じるなよ?簡単にイッたら酷い目に合わせる」

孝介が唄うように呟く。
―いきなり膣にバイブが差し込まれた。

『んーッんーッんーッ』

それなりに身体に変化は訪れていたが、爽介に見られている緊張もあり、充分に濡れているとは言い難い。
快感よりも痛みが勝った。

「声は出すなっつったろーが」

孝介が苛立ち、脱がされた下着を口に押し込まれる。
抵抗すると孝介に脚を高く持ち上げられ、より深くより奥へとバイブが突き刺された。
痛い!痛い!
痛みに顔がひきつる。
孝介が声を上げて笑う。

『んー‥んーッ…』

爽介に助けを求める。
指に挟まれた煙草は半分以上が白くなり、爽介は腰を浮かせたまま私たちの様子にじっと見入っていた。

「同じこと何べんも言わせんなよ!」

孝介が私の頬を平手打ちする。頬がじんと痺れた。
その瞬間、それまで痛みしか感じなかった身体の中心が大きく変化した。
熱い波が打ち寄せ、膣が収縮した。バイブが抜け、膣の痙攣を孝介が目の当たりにした。
孝介が舌打ちする。

「酷い目に合わせるっつったのに‥堪え性が無い女」
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