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Re:again
第10章 【微熱への処方箋】
*****
「‥爽ちゃんばっかりズルい。僕も混ぜてよ」
声に怒りを滲ませながら爽介の背後で孝介がナイフをちらつかせていた。
嫌な汗が流れた。
「いーぜ。ついでに白黒つけようぜ。
この女が誰のモノか‥
ソレはしまえ。ふがしもしまえ」
「うん!」
嬉しそうにナイフとふがしをバッグにしまう孝介。
『そっ‥爽介…?!』
「俺と孝介の違いを思い知らせてやる。食い比べだよ。チンポバイキングだ。好きだろ?良かったな、売女」
爽介が喉を震わせる。
「玩具は無しだ、孝介。さっさと勝負をつけないと肥やしが帰ってきちまう。
お前も遊んでないで真面目にヤレ」
「‥本気出されると困るのはお兄ちゃんじゃないの?
みーちゃんが僕に嵌まっちゃったらどーすんの?」
「そんなコトは地球がひっくり返ってもあり得ない。既にある程度コイツには仕込んでる」
『ふっふたりの相手なんて嫌だッ……』
「あぁん?お前、あのまま俺のクズ弟にヤラれてたら死んでたぞ?助けてやったんだろ?生命の恩人にお前は歯向かうのか?
第一、お前の意見など訊いちゃいない。みちる‥俺たちは相当イイぞ。ふたり揃って相手をしてもらえるなんてお前はツイてるな」
孝介が滑り込んで私の身体に身体を寄せてきた。
微笑みを浮かべている。
爽介がマスクを鼻の位置までずらした。
形の良い唇の端が吊り上がっていた。
「―ようこそ。安田ブラザーズの官能の舘へ…」
*****
爽介と孝介が同じようにくつくつと嘲笑う。
咄嗟のことに顔が青醒める。
なんて恐ろしい…兄弟まとめてだと?!
兄は鬼畜で弟は異常者。
いずれにせよ逃げ道が無いじゃないか…。
官能の舘‥そんな舘など…
『いっ‥行きたくない!!』
「イキたくない?
それはどだい無理な相談だな、みちる。
俺らがこれまで食った女は延べ500人。イカなかった女などひとりも存在しない」
「‥爽ちゃんばっかりズルい。僕も混ぜてよ」
声に怒りを滲ませながら爽介の背後で孝介がナイフをちらつかせていた。
嫌な汗が流れた。
「いーぜ。ついでに白黒つけようぜ。
この女が誰のモノか‥
ソレはしまえ。ふがしもしまえ」
「うん!」
嬉しそうにナイフとふがしをバッグにしまう孝介。
『そっ‥爽介…?!』
「俺と孝介の違いを思い知らせてやる。食い比べだよ。チンポバイキングだ。好きだろ?良かったな、売女」
爽介が喉を震わせる。
「玩具は無しだ、孝介。さっさと勝負をつけないと肥やしが帰ってきちまう。
お前も遊んでないで真面目にヤレ」
「‥本気出されると困るのはお兄ちゃんじゃないの?
みーちゃんが僕に嵌まっちゃったらどーすんの?」
「そんなコトは地球がひっくり返ってもあり得ない。既にある程度コイツには仕込んでる」
『ふっふたりの相手なんて嫌だッ……』
「あぁん?お前、あのまま俺のクズ弟にヤラれてたら死んでたぞ?助けてやったんだろ?生命の恩人にお前は歯向かうのか?
第一、お前の意見など訊いちゃいない。みちる‥俺たちは相当イイぞ。ふたり揃って相手をしてもらえるなんてお前はツイてるな」
孝介が滑り込んで私の身体に身体を寄せてきた。
微笑みを浮かべている。
爽介がマスクを鼻の位置までずらした。
形の良い唇の端が吊り上がっていた。
「―ようこそ。安田ブラザーズの官能の舘へ…」
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爽介と孝介が同じようにくつくつと嘲笑う。
咄嗟のことに顔が青醒める。
なんて恐ろしい…兄弟まとめてだと?!
兄は鬼畜で弟は異常者。
いずれにせよ逃げ道が無いじゃないか…。
官能の舘‥そんな舘など…
『いっ‥行きたくない!!』
「イキたくない?
それはどだい無理な相談だな、みちる。
俺らがこれまで食った女は延べ500人。イカなかった女などひとりも存在しない」