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第10章 【微熱への処方箋】
「‥うん。本当はオレが止めるべきだったのにって叱られちゃった。みちるちゃんをお風呂で洗ってたらまたムラムラしてきて…ちょっとくらいイイかな?って遊んでたら見つかっちゃってまた叱られた。マオは怒りんぼう…」

葵の鼻水をかんでやる。

『‥ほどいてあげようか?元々は私が悪いし‥』

「‥ううん。勝手にほどいたらマオにパイプカットされちゃうから‥。でも疲れちゃったからお布団に入れて」

みのむし葵を掛布団の上に寝かせる。

「‥良かったー。脚が痺れてたの。ふぅー。みちるちゃんが生きてて良かった…」

『‥葵、山に笹を取りに行ってたの?』

「‥そう!今日、七夕!お手紙書いてたでしょ?山に芝刈りに行って来るって…」

『あぁ。シバキじゃなくてシバカリだったのね。そうか。今日は七夕か…』

「‥お熱はー?んー?…」

葵が額を擦り付ける。

『大丈夫。もうダルくない。別の意味でダルいだけ。葵は?身体が穢れちゃったんじゃないの?』

あー‥葵の視線がさ迷う。

「‥今日のは‥セーフ?七夕パーチーだもんね?…」

どっちかっつーとアウト寄りじゃない?
七夕パーチーは本来あんな破廉恥な宴じゃないだろう‥?

「‥わんさかでたよ!!!濃いーの!!」

葵が瞳をきらめかせる。

『そう…良かったね…』

みのむし葵がもじもじと身体を擦り寄せる。

「‥でもね、オレはドコにも挿れてない!
ソウスケが独り占め!コウスケはお口に出してたしね‥オレだけ仲間外れ…」

悲しそうな葵。

「‥ね、ね、続きしようって言ったらどうする?オレの留守中にみちるちゃんが好き勝手されて超ムカムカするんだけど、なんでだか超ムラムラするって言ったらどうする…?」

ムカムカがムラムラ‥?
ん?どっかで聞いたぞ、その台詞。

『葵ちゃん‥?』

君は何故にそんなに瞳を爛々とさせているのだい?

「‥声出さなきゃマオにバレないよ‥ね、ね?みちるちゃん。セックスしよう?
七夕だもんね!ミルキーウェイ!!」

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