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第10章 【微熱への処方箋】
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安田ブラザーズによる官能の舘で葵はヤル気スイッチを押されてしまったらしい。
みのむし葵に迫られていたところで、真央が長兄と次兄を捕縛して連れてきた。
こちらも見事な亀甲縛りだった。
速攻で真央は葵に踵落としを食らわせた。

「みちる、真央はやっぱり俺らと血を分けた兄弟だったろ?
このすばらしい縄捌きを見ろ。アイツは緊縛名人だぜ。
あんなにちっちゃかったアイツが‥俺は嬉しい…」

何を喜んでいるのかピンとこないけど、爽介は真央の成長を噛み締めている。

「縛り方が甘いけどまぁまぁだね!僕は縛る方が得意だけどね!」

別の意味で孝介は悦んでいる。

その後、クズトリオは晴れて自由の身となり、七夕パーチーの準備が始まった。
葵は裸エプロンでパーチーメニューを拵え、残りの4人で七夕飾りを作る。
案外真面目な爽介は無表情で黙々とわっか飾りを作り、手先が器用な孝介は切り絵飾りを作った。
真央が奇才な絵心を発揮した。

『ま‥真央ちゃんコレなぁに?』

「牛!」

八重歯を覗かせながら脚が8本生えた茶色い軟体動物の絵を嬉しそうに見せる真央。
頭部(推定)にリボンが着けられているところが真央っぽい。ファンシー。

「へったくそ!貸せよ。兄ちゃんが描いてやる」

爽介が色鉛筆を取り上げ、前にならえの体勢をとった水色の犬のようなエイリアンを完成させた。
手足は合計4本だけれど、目も4つあった。
水色の皮膚にピンクの水玉模様が描き込まれているところにセンスを感じる。

「皮膚病かよ‥貸しな。牛はこう描くの!」

痺れを切らした孝介がさらさらとペンを走らせる。孝介のデッサン力は素晴らしかった。
ちゃんと哺乳類の、牛の姿を描いていた。
ただし、仕上げの段階で全身が緑色に塗りたくられ、鬼のようなツノとボーガンが追加されたことによって孝介の深層心理が如実に反映された。
良く見るとやけに筋肉質だし、描写が優れているだけに薄気味悪い。そして二枚舌だった。

「間違ってはいないんだが‥お前は人間性に問題がある…」

爽介が煙草を噴かしながら呟き、真央が深く頷いた。
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