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第10章 【微熱への処方箋】
*****

とろろ、オクラ、大葉、ミョウガ、生姜、梅‥色んな薬味がテーブルの上に並べられた。
星形に切った人参を浮かべたお素麺。
お汁は葵特製の一番出汁と昆布出汁、お醤油、蜂蜜とカボスをブレンドしたもの。
ジャガイモの冷製スープ。
海老のマヨネーズ炒め。
八宝菜。手巻き寿司。
思い思いのネタを巻きながら、それぞれに頬張る。

「‥八方美人さん‥あーん…」

ぽやぽや微笑みながら私に八宝菜を与える葵。当て付けか…。

「葵!うまい!うまい!」

雛鳥真央がピチチと鳴いている。
孝介もにこやかに頷く。

「みちるよりも料理上手いんじゃねぇか?」

感心したように爽介がこぼした。

『そうなの。葵のごはんはなんでも美味しいの。お料理上手なの』

私が褒めると、葵がふるふると首を振った。

「‥そんなこと、ない。オレにお料理教えてくれたのはみちるちゃんだもの…」

『そうだったっけ?』

「‥また忘れちゃったの?【食べることは生きること】って教えてくれたでしょ…」

中学生の葵の後ろ姿。
今よりも酒浸りな私。
お酒を呑みながらキッチンに立ち、葵と料理をする姿がぼんやりとフラッシュバックする。

葵のごはんはやっぱり美味しい。
皆、夢中になって食べた。
私も出来るだけ食べた。

*****

いつの間にかパジャマパーチーの流れになっていた。
安田三兄弟は真央の部屋でシャワーを浴び、真央の服を借りて泊まりに来た。
その間に葵はホラーDVDを3本借りにレンタルショップまで走り、ふたりで順番にシャワーを浴びた。
私はいつものTシャツ短パンの部屋着に着替え、葵もいつものTシャツにハーフパンツ。
Tシャツには“反省”の文字。ちょっと笑った。

「‥みちるちゃん、みちるちゃん…」

呼ばれて振り返ったら、葵に柔らかなキスの雨を浴びせられた。
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