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第3章 【肥やし系年下男子】
葵のTシャツの襟首がダラダラに伸びている。
近い内に洋服を買いに連れていかなくちゃ。
ダサいのはともかく、だらしがないのは許せない。
放っておくと、色褪せていようが擦りきれていようが破れていようが葵は適当なものを身につけている。
葵は見目がいいのに服装に無頓着だ。

葵には北欧人の血が入っている。
金髪碧眼のお母さん似の美貌。
顔面は中世の宗教画に出てくる天使のように美しい。
光輝く黄金色のライオンヘアーは地毛。
瞳だって光の入り方で緑にも青にも茶色にも見える不思議な色合い。
外国人にしか見えないかと言うと、そうでもない。
ほどよく私と同じこの国のひとの雰囲気も併せ持っている。
よくもまぁ、うまいこと血が交わったものよ。
葵ほど美しい人間を、私は目にしたことがない。

中学、高校時代の制服をきっちりと着こなした葵はノーブルな美しさに溢れていた。
男子校に通っていたというのに、見知らぬ女の子から追い掛けられては怖がって逃げていた。
爽介が手に届くアイドルならば、葵は手が届かなくとも眺めていたい美術品。

葵のファッションはひょっとすると己を守る術なのかも知れない。
確かに、大学に入ってからあまりのダサさにファンが減ったようではあるけれど―
今のままではあまりにもったいない。

ふいに、爽介が履いていたスニーカーを思い出す。
外国のブランドだから葵のサイズもあるかな?
長身の葵は足もデカイ。
パンツと同様、足にぴったり合う靴を探すのはなかなか難しい。
後で調べてみよう。
無邪気に喜ぶ葵の笑顔を胸に描いて、爽介の顔を打ち消す。

「‥イイ男いた?…」

え?
着替えを抱き締めたまま振り返ると、葵は胡座の体勢で肩肘をつき、じっと私を見つめていた。
―あぁ、綺麗な瞳だな。
そんな風にのんきに思う。
葵の瞳が急に細くなった。

目にも止まらぬ素早い動きで私を捕らえると、伝線したストッキングを撫ではじめる。
慌てて身体を引く。
葵は私を離さない。
着替えを放り投げてしまった。

「‥みちるちゃん好みの、イイ男いた?…」
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