この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Re:again
第11章 【追憶の向日葵】
*****
葵の誕生日までに絵を完成させることを約束し、道具と向日葵を片付けた。
「‥納棺の準備も済ませたし、次は出棺か‥これは絵が完成してからね。じゃあ次は涙雨」
押し入れのふすまをスパーン!と開ける葵。
「‥あっ‥オレが買ったヤツよりふかふか。ムカつく。
あの野郎共スゲー嫌味!」
大人げない!大人げない!
葵がぷりぷり怒りながら安田ブラザーズが買ってくれた布団を畳の上に放り投げる。
一度全体を踏みつけてから、シーツの皺を伸ばす。
寝転がって両腕を広げ、私を呼んだ。
「‥みちるちゃん……」
『‥お昼寝するの?もう16時だよ』
「‥出棺の前に涙雨だって。お葬式なんだから泣かなくちゃ。
ホラ、これ叩いて…」
木魚を手渡され、ポクポク叩く私。
『生玉ねぎかじったりした方が良い?
今はちょっと、涙が出てこない』
ポクポク。ポクポク。
鈴を振り始める葵。
しゃんしゃん。
なんか‥間違ってる。
「‥涙雨出すのは‥オレ。みちるちゃんは参列者。
…みちるちゃんが知らないおアソビをしよう…」
****
『葵‥コレ、何?』
―知らないおアソビをしよう。
そう言って、手渡されたのは半透明のふにゃふにゃした筒状のモノ。約15cm前後。
「‥コウスケに貰ったの。この前のお詫びだって。オレだけ仲間外れだったからね…」
狂乱の七夕パーチーを指摘され、顔を赤らめる私。
葵がくすりと笑う。
「‥オレが綺麗な身体のままでいられて、なおかつ気持ヨクなれるんだって…カワイイでしょ?
オレのオナペットちゃん…名前はみみちゃん。よしよししたげて…」
『こんにちは‥みみちゃん』
ゼリーのようなふにゃふにゃぺたぺたの物体をとりあえず撫でる私。
ショートパンツのウエスト部分に葵の大きな手のひらが滑り込む。
下着の中に葵の指先が触れ、素肌を軽く押した。
「‥童貞のままで死んじゃうなんて、あんまりでしょ?
みちるちゃん、ハナムケ頂戴よ…」
*****
葵の誕生日までに絵を完成させることを約束し、道具と向日葵を片付けた。
「‥納棺の準備も済ませたし、次は出棺か‥これは絵が完成してからね。じゃあ次は涙雨」
押し入れのふすまをスパーン!と開ける葵。
「‥あっ‥オレが買ったヤツよりふかふか。ムカつく。
あの野郎共スゲー嫌味!」
大人げない!大人げない!
葵がぷりぷり怒りながら安田ブラザーズが買ってくれた布団を畳の上に放り投げる。
一度全体を踏みつけてから、シーツの皺を伸ばす。
寝転がって両腕を広げ、私を呼んだ。
「‥みちるちゃん……」
『‥お昼寝するの?もう16時だよ』
「‥出棺の前に涙雨だって。お葬式なんだから泣かなくちゃ。
ホラ、これ叩いて…」
木魚を手渡され、ポクポク叩く私。
『生玉ねぎかじったりした方が良い?
今はちょっと、涙が出てこない』
ポクポク。ポクポク。
鈴を振り始める葵。
しゃんしゃん。
なんか‥間違ってる。
「‥涙雨出すのは‥オレ。みちるちゃんは参列者。
…みちるちゃんが知らないおアソビをしよう…」
****
『葵‥コレ、何?』
―知らないおアソビをしよう。
そう言って、手渡されたのは半透明のふにゃふにゃした筒状のモノ。約15cm前後。
「‥コウスケに貰ったの。この前のお詫びだって。オレだけ仲間外れだったからね…」
狂乱の七夕パーチーを指摘され、顔を赤らめる私。
葵がくすりと笑う。
「‥オレが綺麗な身体のままでいられて、なおかつ気持ヨクなれるんだって…カワイイでしょ?
オレのオナペットちゃん…名前はみみちゃん。よしよししたげて…」
『こんにちは‥みみちゃん』
ゼリーのようなふにゃふにゃぺたぺたの物体をとりあえず撫でる私。
ショートパンツのウエスト部分に葵の大きな手のひらが滑り込む。
下着の中に葵の指先が触れ、素肌を軽く押した。
「‥童貞のままで死んじゃうなんて、あんまりでしょ?
みちるちゃん、ハナムケ頂戴よ…」
*****