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第11章 【追憶の向日葵】
葵が動かなくなったので、オナペットちゃんを抜いて葵のモノを唇に含む。
葵は抵抗したが、長い間ぴちゃぴちゃと舐め続けた。
反応は鈍かったけれど、ずっとそうしていたかった。

「‥んぁー‥頭がおかしくなっちゃうよ……」

葵がすすり泣きのような声を上げる。

『おかしくなったらいいよ。そしたらこの部屋で飼ってあげる。
葵を私のオナペットちゃんにする。
私と葵とみみちゃんで暮らそうよ。3人で』

葵がふふと笑う。
表情はほとんど動かず、声だけの笑いだった。

「‥あなたは本当に、嘘ばっかり……」

*****

「‥優れモノだけどスゴい匂い…」

力なく呟いた葵の一言に笑う。
芳香剤の香りでは打ち消せないほど、ゴムのような石油くさいような匂いが部屋に満ちていた。

「‥正気に戻ると嫌になっちゃう…」

うーん、うーんと葵が髪の毛を掻きむしった。
きっと恥ずかしくて仕方がないのだろう。
笑いながら白い背中を擦る。

『19歳の葵ちゃんは成仏出来たかなぁ‥』

葵の背骨に唇を落とす。この背中に羽根が生えていても、葵なら驚かないのに。

「‥みちるちゃん次第。問題は19歳のオレが死んだ後…」

『どういうこと?』

―まだ【夢】から覚めないで。

消え入りそうな声で葵が呟く。

「‥8月3日は空けといて。その日はそばにいて。
―みちるちゃんが、難解な女だったら良かったのに。
あなたの心なんて、オレは見たくない。知りたくない。
わかりたくもない…
オレの気持ちなんて、あなたには一生わかんないだろうね…どんな気持ちで《これまで》過ごしてきたか」

欲望のままに恥体を晒し、疲れ果てて寝転がる葵。
唇を塞ごうとすると拒まれた。

「‥偽物はいらない。みちるちゃんの、嘘ツキ。みちるちゃんの忘れんぼう。みちるちゃんのあんぽんたん‥
オレの青春、みちるちゃんしかいない。
オレはそれでイイのに。それがイイのに。
‥なんで勝手に目を覚ましちゃったの?
誰の目にも見つからないように地中奥深くに埋めて隠しておいたのに…どうしてだろう。
―オレはまだ、何も喪っていないはずなのに……哀しい予感」

*****
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