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Re:again
第12章 【乱・反・射】
どうやら爽介は、私が自分との関係を清算しようとしていると思い込んでいた様子。
だけど‥まさか部屋に別の女の子を呼んでいるとは私にも考えつかなかった。
最低男め!

思考回路がショートしたらしい爽介は、車から飛び降りるなり部屋から女の子を引き摺り出した。
猛烈にすべての行動が素早かった。
付き合うと決めた初日から、他人の体温が残るベッドで眠るのかとゲンナリしたけれど、爽介はやっぱり部屋に上げなかった。

「色々と諸事情が…」

視線が泳ぐ爽介。
はは~ん。あらかた、またもやベッドに粗相をしているのだろう。
シーツを取り替えるのは簡単なことだけれど、そのベッドに私を眠らせるのにはさすがに良心が痛んだか。

『時間作ってって昨日電話したよね?
私と会うことがわかってたのにどうして別の女の子を呼んじゃうの?』

関係を宙ぶらりんにしていたのは私が悪いし、いきなり彼女面するのもどうかと思った。
だけどうなだれる鬼畜の姿が面白くて―

「‥だって俺、お前がいないと寂しい。
ひとりで寝るのが寂しいからいっしょに寝てくれなんて他の女に頼めない‥抱いたら自動的に朝までそばにいてくれるじゃん」

煙草を吸うのも忘れ、萎れる鬼畜。
アンタどんだけ寂しがり屋なんだよ‥。

『そりゃお邪魔して悪うござんしたね。
邪魔者は去ろうか?』

くの一の走り見せようか?

「イヤだ‥みちるといっしょにいたい‥」

“イヤだイヤだ”と爽介が駄々を捏ねはじめる。
私だって嫌だよ。このスケコマシ。
どうにかしてくれよ、その異常な寂しがる癖と奔放な下半身事情。

『はぁ‥』

それでも私は、この馬鹿に堕ちてしまった。
爽介がぐりぐりと頭を擦り付ける。

「愛想尽かさないで‥みちるがずっとそばにいてくれるなら俺、魂を入れ替える。
マジでお前が好きなんだ。みちるは?
―なぁ、お前、俺のコト好き‥?」
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