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Re:again
第12章 【乱・反・射】
*****

『‥ねぇ、さっきの女の子は大丈夫かな?
泣いてるんじゃない?
爽介のこと好きなんじゃない?』

「知らねぇよ。俺には関係ない」

『アンタね‥そりゃあんまりでしょ。
関係あるよ、大ありだよ』

「ねぇよ。みちる以外は俺の知ったこっちゃねぇ。勝手に泣けばイイ」

爽介を振り返る。
冷たい言葉とは裏腹の、あまりに優しい瞳で私を見つめるので言葉を失う。

「ほーら、1等賞。お前にやる。俺は有言実行の男だ。男は1番でないと意味がない」

戦利品である1番良い色のメダルを3つ、爽介が私の首に掛けてくれる。
私の頬に唇を寄せ、幸せそうに笑う。

「俺のすべてをお前にやる。何も惜しくない。俺がかしずくのはみちるだけだ」

爽介がひざまずき、私の脚の指に口付けを落とした。

*****

名前も見た目もお洒落な料理をコツコツとふたりで食べる。
カルパッチョと白身魚のムニエルが美味だった。
爽介はシャンパンを1杯だけ口にした。
煙草も吸わず、マンゴーを切ってくれる。
膝に抱かれ、与えられるままに咀嚼する。

「可愛い…」

私を見つめる爽介の瞳が熱い。
爽介は相変わらず頭の中がお花畑で、妙なテンション。

「お前、次はいつが休み?買い物に行こう」

ホイホイ何か買ってくれようとしているのではないかとゾッとする。

『爽介‥私、別に何も欲しくない。あ、敢えて言うなら洗濯挟みくらいかな?
たくさん吊るすヤツ。壊れちゃったの。それを買いに連れて行って』

フォークを運ぶ手が止まった。

「いいよ。洗濯挟みでも洗濯機でも家でも何でも買ってやる。
お前に使う金は惜しくない」

キス魔が嬉しそうに擦りついた。

「でも引越しの準備はしろよ?
俺は一足早く帰る。秋にはお前も来い。
職場と大家のじいさんにちゃんと挨拶しとけよ。世話になった奴には礼を尽くせ」

『‥あの街でいっしょに暮らすの?』

「嫌か?一応、俺の生活基盤はあっちだからな。こうなった以上、俺はお前を片時も離したくない。
お前が気に入っている生活を捨てさせるのは気が引けるけど、いっしょにいたいんだよ。
離れるのは堪えられない。
現役は引退するけど、仕事のことは心配しなくてイイ。ちゃんと考えてるから。
部屋を借りてふたりで暮らそう」
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