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Re:again
第12章 【乱・反・射】
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8月2日―
葵の誕生日前日の夜。
携帯が葵からの着信を告げた。
いよいよこの時が来たか。
葵はもう、鍵を替えたことに気付いているかも知れない。
葵が電話を掛けてくることは稀だったし、普段は足を運ばない勤務先のスーパーにも数回やって来た。
人波に紛れて葵はじっと私を見つめていた。

鳴り続ける着信音。
ディスプレイに光る《葵》の名をぼんやりと眺める。

「貸せ」

爽介が携帯を奪い取り、バスルームへと向かった。
ほんの数分、声を押し殺したような話し声が漏れ聞こえた。

「終わった」

私の手のひらに携帯を爽介が押し込む。
知らぬ内に私は不安げな顔をしていたのかも知れない。
爽介が意地悪く笑った。

「スマホ買ってやろうか?俺とおそろいの」

『新しいのも携帯にして。スマホは難しい‥』

笑いながら言うと、爽介は私のTシャツを剥いでフロントホックのブラを外した。
両手で乳房を揉まれながら、脇腹に噛み付かれる。

「みーんなから嫌われればイイ、みちるなんて。皆から嫌われて後ろ指差されちまえ」

乳首を甘噛みされながら、爽介の熱い舌が蠢く。
―感じていた。

「ほーら、お前は嫌な女だ。お前の肥やしは今頃泣いてるよ。
それなのにお前は、俺の下で喘いでる。
‥ココをこんなに濡らして」

スカートを捲られ、爽介の指先が下着の隙間に入り込んできた。
指先は抜き差しを始める。
小さな水溜まりのように愛液がこぼれた。
何もかもが気持ちが良い。
爽介の瞳が、声が、手のひらが、筋肉質な身体が、爽介の存在そのものが……
恋しくて膣を収縮させた。

『んッ‥あ……』

「若い男をたぶらかして傷付けて…お前は俺と寝ている。‥馬鹿な女。お前なんて世界中の人間すべてから嫌われちまえ」

着衣したまま爽介が挿入した。少し痛みを感じたけれど、すぐに良くなることがわかっていた。
痛みを感じるくらいの方が、この夜には相応しい。

「―どんどん嫌われてとことんひとりぼっちになってしまえ。
みなし子みー。
‥俺が甘やかしてやる。俺だけがお前に優しくしてやる‥」

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