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Re:again
第13章 【さよならの向こう側】
『コレはいったい…?』
「カッコイイでしょう?」
真央のライヴ写メを見せてくれる早織ちゃん。
そこに写っていたのは、艶やかな黒いドレスに身を包み、SMのボンテージのマスクで顔を覆った人物。
誰やねん!
「“顔を見せないヴィジュアル系”がバンドのコンセプトなんだ!」
八重歯を覗かせる真央と、にこにこ笑う早織ちゃん。
『それって最早、V系じゃないんじゃ…?』
新しすぎる。
そしてアンタら三兄弟はやたら顔を覆うのが好きだね?
もうフルフェイスのヘルメットでも被っときなよ‥。
*****
片道3時間の道中。
パーキングエリアで休憩をとる。
お手洗いを済ませると、マイコと早織ちゃんがナンパされていた。
真央は男性に追い掛けられている‥さすがの駿足。
あれ?スケコマシは?修行僧は?
キョロキョロしていると、顔の近くにズイとソフトクリームが突き出された。
「………………」
凶悪な表情を浮かべた葵が、ピンク色のソフトクリームを差し出している。
『えっと‥?一口くれるの?』
「………………」
凄まじい形相の葵。
任侠映画の主役を張れそう。
ソフトクリームがズイズイと近付くので、恐る恐る食す。
『あっ!いちごだ!美味しいね』
思わず微笑むと、葵がふっと笑った。
慌てたように、すぐに凶悪な顔付きに戻る。
そのままソフトクリームを私に手渡し、ツカツカと去って行った。
「‥やる」
またもや顔に近付くソフトクリーム。
振り向くと、しかめっ面の爽介。
その手にもピンク色のソフトクリームが。
「‥なんで持ってんだ?お前も買ったのか?」
『えっと‥うん』
爽介にも手渡され、左右交互にソフトクリームを食べる私。
「あ!いいな!ミーコ、頂戴!!」
雛鳥真央が口を開けたのでソフトクリームを差し出す。
すると、葵が真央にバックドロップをキメた。
『お見事‥!』
立て続けに爽介が真央にコブラツイストを掛ける。
『わっ‥技のデパート‥!』
みちのく巡業プロレスなの?
波乱の予感に満ちた旅行。
夢中でソフトクリームを貪る私。
*****
「カッコイイでしょう?」
真央のライヴ写メを見せてくれる早織ちゃん。
そこに写っていたのは、艶やかな黒いドレスに身を包み、SMのボンテージのマスクで顔を覆った人物。
誰やねん!
「“顔を見せないヴィジュアル系”がバンドのコンセプトなんだ!」
八重歯を覗かせる真央と、にこにこ笑う早織ちゃん。
『それって最早、V系じゃないんじゃ…?』
新しすぎる。
そしてアンタら三兄弟はやたら顔を覆うのが好きだね?
もうフルフェイスのヘルメットでも被っときなよ‥。
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片道3時間の道中。
パーキングエリアで休憩をとる。
お手洗いを済ませると、マイコと早織ちゃんがナンパされていた。
真央は男性に追い掛けられている‥さすがの駿足。
あれ?スケコマシは?修行僧は?
キョロキョロしていると、顔の近くにズイとソフトクリームが突き出された。
「………………」
凶悪な表情を浮かべた葵が、ピンク色のソフトクリームを差し出している。
『えっと‥?一口くれるの?』
「………………」
凄まじい形相の葵。
任侠映画の主役を張れそう。
ソフトクリームがズイズイと近付くので、恐る恐る食す。
『あっ!いちごだ!美味しいね』
思わず微笑むと、葵がふっと笑った。
慌てたように、すぐに凶悪な顔付きに戻る。
そのままソフトクリームを私に手渡し、ツカツカと去って行った。
「‥やる」
またもや顔に近付くソフトクリーム。
振り向くと、しかめっ面の爽介。
その手にもピンク色のソフトクリームが。
「‥なんで持ってんだ?お前も買ったのか?」
『えっと‥うん』
爽介にも手渡され、左右交互にソフトクリームを食べる私。
「あ!いいな!ミーコ、頂戴!!」
雛鳥真央が口を開けたのでソフトクリームを差し出す。
すると、葵が真央にバックドロップをキメた。
『お見事‥!』
立て続けに爽介が真央にコブラツイストを掛ける。
『わっ‥技のデパート‥!』
みちのく巡業プロレスなの?
波乱の予感に満ちた旅行。
夢中でソフトクリームを貪る私。
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