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第13章 【さよならの向こう側】
『このドエロがッ!レズじゃない!
マイコといっしょに寝たいだけでしょ!』

ドエロの頭をど突く。

「イテッ。違う‥お前といっしょに寝たいんだよ。みちるがいないと寂しい。
何もしねぇから‥」

そう言っているそばから、私のお腹を噛むドエロ。
手付きも段々妖しくなる‥。

『ダメッ。三兄弟で仲良く寝なさい!』

「‥じゃあお前がおっぱいの味を覚える前に躾とく。
みちるがソッチに目覚めるとイケナイから」

薄く笑って爽介はタンクトップを脱いだ。

*****

『ダメだって!皆が帰って来ちゃったらどうすんの!』

爽介の瞳が獰猛な目付きに切り替わった。
慌てて脇腹に蹴りを入れる。
脚を掴み、私の足の指を唇に含む爽介。

『爽介!汚いよ…』

「……汚くねぇ。オイシイ。お前はドコを舐めても甘い味がする。
誰も帰って来ねぇよ。野郎共は狩りに。女共は乳絞りに出掛けた。
見られても構わない。お前は俺のモノだし、俺はお前のモノだから問題ない」

『ある!私は恥ずかしい!』

「喚くな。縛るぞ。
ジャパネット孝介から玩具を取り寄せられたいのか?
クズが1匹オマケで付いてくるぞ」

据わった目付きで酷薄な笑みを浮かべる爽介。

「―見たい奴にはいくらでも見せてやる。
お前のヨガる顔を。
だけど見せるだけ。
もう誰にも貸さねぇ」

*****

「自分で脱げよ」

ベッドの上で紫煙を燻らせながら、爽介が私を見つめる。
もう何を言っても無駄だろう。
諦めて、ワンピースを脱いだ。
下着姿になって俯く。
ワンピースに合わせて、赤いセットアップを身につけていた。
爽介が低く笑う。

「赤か‥ぴったりだな。土産だ。やる」

爽介が床に赤い首輪を投げた。
首輪に付けられた鎖は、爽介に握られている。

『何これ‥ヤダよ…』

もじもじと股の間を擦る。
不思議なことに、普段と違うことを爽介が求めているのだと察すると、身体が熱くなった。

「ちゃんと人間用だよ。寂しがり屋のメス犬を満足させてやろうかと思って」
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