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第4章 【嘘の自白】
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「10数年ぶりに再会した幼なじみと焼けぼっくいに火がついちゃったの?!!」

ファミレスで巨大ハンバーグを貪るマイコ。
昨夜べらんべらんだったはずなのに、呑まなかった私より元気だ‥。
ランチに誘ったものの、食べる気がしなくて和食プレートをちまちまつつく私。
そうだ。私、夜遊びすると胃もたれする体質だった。
優しい味の葵のスープが恋しくなる。

『焼けぼっくいも何も、はじめから何もなかったの。まともに顔を合わせたのは中学生以来だし。
小学校卒業してから疎遠になったしね』

「どうして?お母さん同士も仲良かったんでしょ??」

『‥爽介に彼女が出来たのよ。小学校の頃もモテてたんだけどね。
中学生になってから、爽介に彼女が途切れたことはなかった。
それに、中学校では一度も同じクラスにならなかったんだ。
小学校ではなんだかんだで4年間は同じクラスだったから。クラスも違う。彼女はいる。
いくら好きでも‥』

「見ていられなかった?」

『そう‥それに、爽介はちょっと残酷なところがあって…』

小学3年生あたりから毎年欠かさず、爽介は私を試した。

私は爽介への恋心を隠さなかった。
バレンタインの度にチョコレートを贈り、誕生日にはささやかなプレゼントを贈った。
家族にはもちろん、友人やクラスメートにも爽介への恋心はだだ漏れだった。
私が抱く恋心は何の抑止力もなかった。
私の恋心が周知の事実であっても、絶えず爽介はモテ続けた。
私たちがあまりに“ただの幼なじみ”だったから。

それでも必ず、爽介は桜が咲きはじめるクラス替えの前に、気持ちの確認をした。

『年に一回、私に確認するの。
“―お前、俺のこと好き?”って』
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