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第13章 【さよならの向こう側】
『別に私‥玩具が好きなわけじゃない。
普通でいいよ…』

「‥俺が思っているよりも、お前は仕込まれているみてぇだからな。誰が仕込んだか考えると腸が煮えくりかえる。記憶の上書きが必要だ。
お前はこれから俺としかヤラせない。
退屈させないよーにしねぇと、お前はまたフラフラどっかに行っちまうからな。脳味噌垂れ流しながら」

爽介が壁のタイルにキュポンキュポンと吸盤をくっ付ける。

『……ねぇ。葵が来ること知ってた?』

「知ってたよ。揺れたか?動揺しとけよ、馬鹿女。お前は俺から離れられない。
どうせこの夏が最後だよ‥アイツに会うのも。秋からはお前は籠の鳥だからな。
早くハメろよ‥お前のイイ顔が見たいんだって」

浴槽に浸かりながら、熱い眼差しで爽介が私を仰ぎ見る。
脚は浴槽に浸けたまま、壁から生えたディルドに腰を落とした。
先ほどの余韻が残っているからか、スムーズに挿入出来た。

「シュールな眺め‥。結構リアルに出来ているのがムカつくな。
他所の男にお前をハメられている気分…」

『んッ……』

煽られ、眼を閉じて想像してみる。
爽介に見られながら誰かに抱かれる自分―
バックで挿入され、爽介に顔を覗きこまれる自分の姿を―
心臓がドクドクと鼓動を刻んだ。
全身の血潮がたぎるような感覚があった。

「今、想像しただろ‥?嫌になるわ、お前。孝介に好き勝手されている時も、所々感じてたじゃねーか。
俺の眼が騙せると思うなよ?
‥お前まで孝介の罠に堕ちんなよ‥」

ディルドと繋がった私の秘処を、爽介の視線が犯す。
腰の動きを早めた。
呼吸が乱れる。股の間が熱い。
恥ずかしさを忘れ、必死に動いた。

「もっと乱れろよ‥」

爽介が私の滴が滴り落ちる髪の毛をぐちゃぐちゃに掻き回し、下から乳房を摘まんだ。

『あッ‥あッ‥あッ…』

「先が思いやられる‥いっしょに住んだらマジで首輪で繋いどく。
玩具でこんだけ楽しむような女、おちおち外には出せない。
俺の留守中、ベッドを汚しかねないからな―」

乳房を揉まれながら、ちゅうちゅうと音を立てて乳首を吸われる。
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