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Re:again
第13章 【さよならの向こう側】
二十歳前コンビが叩き合いの後、何故か熱く抱き合った。
パシャパシャと懸命にクロールで泳ぐ真央。
哀れにも川に流されていく。
明らかに半分溺れかけているのに、真央は楽しそうだ。
どんぶらこ真央を見かねて、葵が浮き輪を掴んだ。
真央の浮き輪の紐を握り、泳ぐ葵。
「ミーコ!お~い!」
雛鳥真央‥初めての水辺デビューか?
「僕もイイトコロ見せちゃおうかな♪」
孝介が服を脱ぎ、背泳ぎを披露する。
『わっ!孝ちゃんも上手!』
こちらに手を振りながら、バタフライを魅せる孝介。
「‥当たり前だろ?孝介、元水泳部だぞ。
大学でも競泳を続けてたんだから」
爽介が気だるそうに言葉を紡ぐ。
『え?!知らない‥バスケもしてなかった?』
「兼任だよ。水泳、バスケ、柔道。たまに剣道にも借り出されてた。俺らが卒業した後、生徒会長も務めたぞ。アイツは異常者だけどオールマイティーな男だ。
‥可哀想な奴。一番見て欲しい人間にはまったく見てもらえない‥」
モゴモゴと爽介が言葉を濁す。最後の方は聞き取れなかった。
闘志に火がついたか、葵も孝介に負けじと泳ぐ。
引率者に紐を離され、雛鳥が群れからはぐれてゆく‥どんぶらこ。どんぶらこ。
状況がわかっていないのか、やっぱり楽しそうな真央。
『真央ちゃんが流されちゃう‥』
追いかけようとする私を、爽介が留めた。
「孝介がどうにかする。川には近付くな」
爽介は泳ぐのも上手だ。
スポーツ対決にこの男が参戦しないなんて、不気味。
『爽介は泳がないの?綺麗なフォーム、見せてよ』
「呑み過ぎた‥俺は泳ぐのは無理だ」
色素の薄い瞳が揺れた。
*****
「みーちゃん、こっち来なよ。イイモノ見せたげる」
皆でバーベキューの片付けをしていたら、孝介に手招きされた。
葵は着替えに部屋に戻っている。
早織ちゃんの姿もなかった。
“シーッ”と唇に人差し指を当て、コソコソとするコソ泥。
『何?サボッちゃダメだよ!お片付けは大事だよ!』
つられて小声になる。
“イイから。イイから。着いてきな。”
コソコソと忍び足で移動するコソ泥&くの一。
*****
パシャパシャと懸命にクロールで泳ぐ真央。
哀れにも川に流されていく。
明らかに半分溺れかけているのに、真央は楽しそうだ。
どんぶらこ真央を見かねて、葵が浮き輪を掴んだ。
真央の浮き輪の紐を握り、泳ぐ葵。
「ミーコ!お~い!」
雛鳥真央‥初めての水辺デビューか?
「僕もイイトコロ見せちゃおうかな♪」
孝介が服を脱ぎ、背泳ぎを披露する。
『わっ!孝ちゃんも上手!』
こちらに手を振りながら、バタフライを魅せる孝介。
「‥当たり前だろ?孝介、元水泳部だぞ。
大学でも競泳を続けてたんだから」
爽介が気だるそうに言葉を紡ぐ。
『え?!知らない‥バスケもしてなかった?』
「兼任だよ。水泳、バスケ、柔道。たまに剣道にも借り出されてた。俺らが卒業した後、生徒会長も務めたぞ。アイツは異常者だけどオールマイティーな男だ。
‥可哀想な奴。一番見て欲しい人間にはまったく見てもらえない‥」
モゴモゴと爽介が言葉を濁す。最後の方は聞き取れなかった。
闘志に火がついたか、葵も孝介に負けじと泳ぐ。
引率者に紐を離され、雛鳥が群れからはぐれてゆく‥どんぶらこ。どんぶらこ。
状況がわかっていないのか、やっぱり楽しそうな真央。
『真央ちゃんが流されちゃう‥』
追いかけようとする私を、爽介が留めた。
「孝介がどうにかする。川には近付くな」
爽介は泳ぐのも上手だ。
スポーツ対決にこの男が参戦しないなんて、不気味。
『爽介は泳がないの?綺麗なフォーム、見せてよ』
「呑み過ぎた‥俺は泳ぐのは無理だ」
色素の薄い瞳が揺れた。
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「みーちゃん、こっち来なよ。イイモノ見せたげる」
皆でバーベキューの片付けをしていたら、孝介に手招きされた。
葵は着替えに部屋に戻っている。
早織ちゃんの姿もなかった。
“シーッ”と唇に人差し指を当て、コソコソとするコソ泥。
『何?サボッちゃダメだよ!お片付けは大事だよ!』
つられて小声になる。
“イイから。イイから。着いてきな。”
コソコソと忍び足で移動するコソ泥&くの一。
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