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第13章 【さよならの向こう側】
『……葵はどんな子を指差したの?』

ん?と孝介が瞳を瞬かせる。

「目黒君は来てないよ。ナンパは僕と真央だけ。彼はずっと部屋で寝てたよ」

*****

こっそり川辺に合流すると、泥酔した爽介が私の名前を大声で叫んでいた。
真央のビキニを着ていてギョッとする。
私を見つけるなり、助走をつけてタックルされた。
よろめいたところを捕まえられる。
ぐっ苦しい!力加減考えて!

「ドコ行ってたんだよ~探したじゃん‥ミジンコだから見つけにくい‥お前、巨人になれよ。そしたらすぐにわかるから」

ビッグスケールなコケシって恐怖じゃない?
めそめそと私にしがみつく爽介。

「みちるも見つかったし~俺はオンナになったし~問題ない!いっしょに寝る!」

どうしよう…。
顔がカワイイだけに“気持ちが悪い”とも突っ込みにくい。
酔っ払っいの血迷いごとか、はたまた本気か。
時折、爽介という男がさっぱりわからない。

上半身裸の真央はげんなりした顔、孝介は肩を揺すって笑っている。
マイコは見知らぬ外国人男性から猛烈なアプローチを受けていた。
マイコの右手にはビール、左手には一升瓶。
魔王降臨の予感‥。

*****

安田三兄弟のヴィラに場所を移して、地獄の呑み会が始まった。
マイコと孝介の酒豪対決、一騎討ち!
異星人の如くお酒を浴びるふたり。
す‥凄まじい。
眠りこけたビキニ爽介のお腹にタオルケットを掛け、真央と買い出しを兼ねた夜の散歩に出掛ける。

途中、葵と早織ちゃんに遭遇する。
私たちに気付いた瞬間、葵がハッとした顔で早織ちゃんと繋いでいた手を離した。
先ほどのふたりの艶かしい姿が脳の奥をちらつき、戸惑う。

「俺たちのヴィラで、孝兄とマイコさんの酒豪対決やってるぞ。見物だ。アイツ等、人間じゃねぇ」

真央の言い種にふたりが軽く笑い、手を繋ぎ直して去って行く。
恋人たちの甘いさざめきが耳に残る。
無意識に振り返って、ふたりの姿を見つめていた。
真央に手を握られた。

「爽兄には内緒でよろしく。これは友情の握手だ。下心はナイ」

八重歯を覗かせて真央が笑う。
笑って、その手を握り返した。

*****
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